合成麻薬MDMAを使用したとして麻薬取締法違反罪に問われた俳優、押尾学被告(31)の初公判が23日、東京地裁で開かれた。
押尾被告の実父が弁護側の情状証人として証言台に立ち、逮捕時のショック、保釈後の息子の生活、将来について語った。
息子の逮捕を知ったのは8月3日夕方で、「妻から聞いた。まさかと思ってびっくりした」。同26日、拘置されていた三田警察署で押尾被告と面会した際、同被告は涙を見せ、「軽はずみなことをして本当に申し訳ない」と謝罪したという。
押尾被告は8月31日の保釈後、両親と東京・多摩市内のマンションに住んでおり、「反省して、規則正しい生活をしている」と近況を明かした。
検察官が「芸能人をし続けることも考えられるのですか?」と同被告の今後についてたずねると、「今はまだわからない」と明言を避けた。さらに「芸能人を続け、米国で音楽活動をやると、またそういうこともあるのではないか」と追及されると、「ないと思います」とキッパリ。「これだけ周りの者に大きな迷惑をかけたのですから、絶対にないと思います」と息子の更生を信じた。
父親が証言台に立っている間、押尾被告は一度も父親を見なかった。