亀井氏は旧運輸相だった94年11月、参院運輸委員会でジェイ社について質問を受けた際、自分が日本航空に働きかけて発足した会社で、自身を「生みの親」と表現していた。ジェイ社は88年、日航が資本金1億円の半分を出資して設立。元警視総監が社長に就き、多くの警察OBらが入社した。97年、日航の出資分が同社の孫会社に移り、亀井氏の妻も発行済み株式の25%にあたる500株を取得して大株主になった。ジェイ社は空港警備などで収益をあげている。
亀井氏は23日の記者会見で、JSSからの借入金について、「女房が(JSSの)監査役かなんか入っているわけでしょ。だからおれに貸したって信用がないってわけじゃないだろ」と話した。
取材に対し、ジェイ社は「弊社とJASSET社は設立者の亀井氏を法律に従い支援している」と回答。JSSも「設立者の亀井氏を法律に従い支援している」とした。(上沢博之、西川圭介、座小田英史、香川直樹)