小沢氏不満で人選見直し 事業仕分け作業に影響も民主党の小沢一郎幹事長が、政府の行政刷新会議で「事業仕分け」を担当するワーキンググループ(WG)に起用された議員の人選に不満を示し、メンバーが入れ替わる見通しとなっていることが分かった。民主党幹部が23日、明らかにした。 このため三つのWGはこの日着手した「事業仕分け」の対象を選ぶ作業を中止。本来は全240件程度のうち半数を決める意向だったが、来週以降に持ち越した。メンバーが交代すれば全体の作業スケジュールに影響する可能性もある。 WGメンバーは衆参両院計32人。先の衆院選で初当選した新人からも財務、経済産業両省出身者など予算編成の経験を持つ14人が起用された。鳩山由紀夫首相も「必殺仕分け人」と期待を示していた。 関係者によると、参院側で、常任・特別委員会理事への起用を想定していた議員を幹部の了承なく指名。新人の起用と併せ、小沢氏が22日、政府側に不満を示したという。これを受け、民主党の山岡賢次国対委員長は23日、平野博文官房長官と会い、新人14人については臨時国会開会中に連日実施する新人研修参加を優先するよう要求。平野氏は交代を含めて調整する考えを示した。交代の規模は決まっていない。 【共同通信】
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