2009年10月23日 18時12分更新
インターネットで肺がん治療に関する情報を紹介しているホームページのうち、東京大学病院の医師らが調査したホームページのおよそ40%に科学的に裏付けられていない治療方法や健康食品などが紹介されていたことがわかりました。
この調査結果は、横浜市で開かれているがんの治療についての学会で東京大学病院の後藤悌医師が23日発表したものです。
それによりますと、後藤医師らのグループはまず、インターネットの検索サイトで「肺がん」をキーワードに検索し、上から50番目までに表示されたホームページの内容を調査したということです。その結果、肺がんの治療方法を紹介したホームページが17あり、このうち41%にあたる7つのホームページには治療の効果が科学的に裏付けられていない治療方法や健康食品などが紹介されていたということです。
また、後藤医師はがん患者の支援団体とともにインターネット上のさまざまながん治療に関する情報を科学的な裏付けにそって検証し、紹介する取り組みについても発表しました。
後藤医師は「がんと告知され不安で何かにすがりたいと思う患者にとってインターネットは重要な情報源なので、安心して情報を得られる仕組みを整えていきたい」と話しています。