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【石原知事会見詳報】(1)八ツ場ダム中止「地元の夢砕くと痛感」

2009年10月23日22時59分 / 提供:産経新聞

産経新聞

 東京都の石原慎太郎知事は23日の定例会見で、政府の八ツ場ダム中止方針について、現地を視察した感想を交え「地元の生活再建の夢を打ち砕くと痛感した」と述べ、改めて建設促進を訴えた。この日の会見の詳報は以下の通り。

 「冒頭2つほど申し上げますが、例の八ツ場ダム建設事業についてですね、こないだも、5人の知事さんと、関連の知事として、現場行ってきました。ヘリコプターで、まず上空から、鳥瞰(ちょうかん)図的な全体状況を把握するとともに、むしろですね、その非常に狭量なね、険峻な峡谷ですから、部分部分を見るよりも、まず、ヘリコプターで見ると。逆に、地上歩いて、ちっちゃな部分の意味合いというのがよく分かりましたけれども。まあ、事業の進捗(しんちょく)状況をつぶさに見てまいりました。一部には完成に程遠いなあというものもありますけども、排水のトンネルも完成しておりますし、橋などほとんど出来上がっていまして、あとは橋梁(きょうりょう)を渡したり、舗装をかけるだけの状況があちこちありました。建設反対派の言い分の一つは、ここのプロジェクトに関して、進捗状況ゼロというような報告がありました。これは全く、反対のためのレトリックでありましてね、言われている所を見てきました。橋はできていました。あと、舗装するだけというですね、これはまだ人が渡れないんでね、進捗状況ゼロということでしょうけども、これはちょっと、真実と違うですな、表現で、これはやっぱり、国民がですね、こういう報道を、レトリックに惑わされて、あの事業を評価するというのは、非常に危険だという気が改めてしました。地球温暖化が進んで、異常気象が頻発しているこの時代にですね、これから近い将来、どのような渇水あるいは洪水が起こるか分かりません」

 「ここまでできているダムは当然、完成されるべきだと思いますし、必要な公共事業は継続しなきゃならないと思います。まあ、長い時間かけたですね、国の働きによって、下流都県のために、ダム建設を受け入れた地元の方々の生の声を聞きましてね、1日でも早くダムを完成させて生活再建を進めたいという切実な思いには、非常に心を打たれました。政権交代後の国による突然の中止宣言が、いかに地元の感情を踏みにじって、生活再建の夢を打ち砕くものものがあるというものを痛感しましたが、こうした状況にもかかわらずですね、国は共同事業者であります1都5県に対して、今日までですね、中止の理由を一切示しておりません。前原大臣からは、ダムに代わる治水、利水対策を早急にまとめたいと、コンクリートを使わずにですね、山紫水明の国土を作りたいと、これは言葉としてきれいですけども、やっぱり必要な事業は続けないといけないと思いますし、無駄な事業はですね、はぶいてよろしいが。まあ、過去にも確かにね、国がやった事業で、私から見れば、長良川の河口堰とかですね、諫早の干拓なんかという、本当に気でも狂ったかと思えた、ばかげた公共事業がありましたけども」

 「これは現にですね、利根川水域の6都県、ごく最近、平成8年には、これ大事なことですが、8年には、1年間に117日取水制限されたんですね、これやっぱり大変なね、要するに、なんて言うんでしょうかな、われわれにとって苦渋でありましてね、仮にあの時に、八ツ場ダムが完成していたならば、117日がですね、要するに取水制限っていうのは、何と17日で済んでいたというデータもあります。まあ、繰り返し申し上げましたけども、ダムの建設いろんな意見がありますがね、東京にとって、今も、欠かすことのできない小河内ダムも、あれ作ったときも反対はあった、それができたときもですね、あんなもの役に立つかと、しょうがないダムだと、小河内を読み直すとね、しょうがないと読めるんでね、そういう声もあったからね、その次の年に、渇水がありましてね、あのダム作っておいて良かったということでみんなホッとしたんですが、あのー、過去のですね治水の必要性、カスリーン台風の時に、いろんな被害が起こったようですけど、そんな昔取らなくても逆にですね、今度の、利水ということでね、平成に入ってから、数年前の8年に、平成8年に、やっぱり、年に3分の1近くですね、その取水制限された、まあ、家庭も困ったでしょうけども、企業も困った。東京ではですね、アサヒビールともう一つ、どこのビールでしたかな、大きなビール会社ですね、操業、要するに、トーンダウンすることなんかありましたし、渇水期ですね、学校のプールが使えずにね、子供たちも困ったと思う。そういう事例もありました」

 「いずれにせよですね、最初に公約のあったマニュフェストがあった、マニュフェストなにもそんな新しい言葉なんかじゃなくて、みんなびっくりしているけども、あんなもの戦後すぐ間もなくはやったね、実存主義のときの流行言葉で、久しぶりに復活したんだな。もっと前からマニュフェストという言葉がありましたが、いずれにせよですね、はじめに言葉ありきということが、すべてを決めるんであったら、これ、人間の信仰、神様、仏様を信じる信仰、それにのっとった宗教と同じですな。しかし、行政はやっぱりね、はじめに言葉ありきじゃ済まないと思いますね。そういったものもやっぱり、新政権は反省して、公共事業というものを冷静に分析してね、プライオリティーを付けてもらいたいと思いますけども、あのー、やっぱりですね、まず大臣が国会会期前に、各都県を回ってですね、説明責任を果たすべきだと私は思います。まあ、視察当日は、こうした内容を盛り込んだ1都5県の知事による共同声明を発表しまして、八ツ場ダム建設中止の撤回を強く申し入れました。この中では地元住民が安心して正月が迎えるようにですね、12月28日までに、御用納めになるまでに、住民に納得の得られるような、国が責任をもって対処することを求めております。国は1都5県および地元住民の切なる願いにですね、早急かつ真摯(しんし)に応えるべきだと思います」

 「もう一つね、あのダムがですね、いかに不要であるかということの証左として、反対派は長く時間がかかりすぎたと、これはね、こないだテレビ見たら、群馬出身の前の総務会長の笹川尭君が非常に暗示的なことを言ったけども、あの選挙区が中間選挙区のときにですね、あの地域は、自民党の金城湯池だったんですね。あそこを出た議員というのは、みんな有力で、福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、3人とも総理大臣ですわ。もう1人の社会党の山口鶴男さんも有力な社会党議員で、その状況の中でね、何がこのプロジェクトの進展を遅れさせたかというと、やっぱりその、住民をおもんぱかってのことなんでしょうね、土地収用だけは止めろという圧力があったんですな。それで、とにかく時間をかけてもお金で解決することで時間をいたずらにかかったけれども、実情はそういうことでね。有力な自民党の、3人も総理になった人だから、この人たちがどういうことか知りませんけども、いずれにしよ、土地収用というものさせずに、違う方法で事を遂行したことで時間がかかったというわけで、なるほどなあと納得しました」

 「もう一つは、環七、地下のですね、調節池の効果ですけども。まあ、この一方で、都民の生活、生命と財産を守るための、都の都なりの治水の取り組みですけども、今月8日、2年ぶりに本土に上陸した台風18号が、日本各地で100名を超えるような死傷者を出すなど、大きな被害をもたらしましたけども、東京での河川からの溢水(いっすい)はですね、全くありませんでした。東京については、全域で総雨量100ミリ以上の降雨がありました。時間量、最大雨量で56ミリの豪雨を記録しましたが、溢水がなかったのは、護岸の整備と合わせて、都内全域にある28カ所の貯水池のうちの20カ所で洪水を貯蓄した効果があったためであります。特に、環状7号線の地下貯水池は、総貯蓄量の、貯留量の94%に当たる約51万立方メートルを貯留して、神田川流域の浸水被害を未然に防止したことになります。これはですね、地下の池がなかったら、これが境界線ですよ、あふれたこれだけの水がですね、あふれて、川からあふれて、家屋の浸水をしたと思いますけども、そのおかげでですね、とにかく何とか事なきを得たわけであります。そういう点で、都としても洪水という災害対策も神経払ったんですけど、いずれにしろ、さらにそれを上回る災害が起こるか分からない。まあ、東京の場合には、むしろその災害対策というよりも、治水というよりも、利水という点でですね、八ツ場のことも考える必要があるんじゃないかと思ってます。口早ですけど申し上げることはそれだけです。質問があったらどうぞ」

 =(2)につづく

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石原慎太郎  八ツ場ダム  洪水  ヘリコプター  里海  
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