岡山放送局

2009年10月23日 18時6分更新

横領の元係長起訴内容を否認


岡山市のシルバー人材センターの銀行口座から2100万円あまりを着服したとして、業務上横領の罪に問われてるセンターの元係長の女の初公判が、23日岡山地方裁判所で開かれ、元係長は「横領していません」と述べて起訴された内容を全面的に否認しました。

岡山市シルバー人材センターの元係長で、経理を担当していた岡山市問屋町の山本美貴子被告(50)は平成18年4月からおととし3月までの間にセンターの銀行口座から現金2165万円を引き出して着服したとして、業務上横領の罪に問われています。

23日岡山地方裁判所で開かれた初公判で、山本元係長は「横領していません」と述べ、起訴された内容を全面的に否認しました。

続いて行われた冒頭陳述で検察は「事務局長からセンターの公印の使用を許可されていたのは被告だけであった」と述べて、実質的に山本元係長以外にセンターの口座から現金を引き出せる人物はいなかったことを強調しました。

これに対し弁護側は「被告は上司の指示に従ってお金を引き出しただけで不明金は一切無い」と述べました。

その上で、「被告は金に困っておらず、動機が存在しない」と話し、無罪を主張しました。