2009年10月23日 18時6分更新
22日は、24節気の一つで寒さが増して霜が降りるころとされる「霜降」です。
津山市の衆楽園では、本格的な冬の訪れを前に、松の木を害虫から守るための「こも巻き」が行われました。
衆楽園は、江戸時代につくられた津山藩の大名庭園で、国の名勝にも指定されています。
園内には、およそ80本の黒松や赤松が植えられていて、毎年、冬の訪れを前にしたこの時期に松の木の幹にわらで出来た「こも」を巻きつける作業が行われます。
23日は、津山市観光協会の職員4人が、長さ180センチ、幅45センチほどのこもを次つぎと松の幹に巻きつけ、縄で縛ってゆきました。
寒さが厳しくなると松の葉を食い荒らす害虫がこもの中に入って冬眠するとされていて、春にこもを取り外して焼くことで害虫を駆除する昔ながらのやり方です。
「衆楽園」では、冬眠から覚めた虫が動き出すとされる来年春の「啓蟄」のころに、こもを取り外して焼くことにしています。