長妻昭厚生労働相は23日午前のTBSの番組で、75歳以上の後期高齢者医療制度(後期医療)について、「保険料を払わないと保険証を取り上げられる。まずは今の制度の問題点を解決して、その後、新しい制度に移行するという2段階を考えている」と語り、原則として、75歳以上の滞納者の保険証を取り上げない考えを示した。
後期医療では、国民健康保険と同様に、保険料の滞納が1年間続くと保険証の返還が求められる。そのため、医療機関の窓口でいったん医療費を全額自己負担しなければならず、受診抑制につながるとの問題が指摘されていた。
長妻氏は、後期医療の廃止方針を打ち出しているが、新制度への移行は13年度を想定している。それまでの間の措置とする考えだ。