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新型ワクチン副反応、症状は季節性と同様―厚労省に報告32例

10月23日20時4分配信 医療介護CBニュース

 厚生労働省は10月23日の記者会見で、新型インフルエンザワクチン接種後の副反応が、22日までに国立病院機構や受託医療機関などから計32例報告されたことを明らかにした。症状は季節性インフルエンザワクチンと同様で、いずれも回復または軽快しているという。しかし、厚労省では報告を踏まえ、アレルギーなどの既往歴がある人の接種について注意を呼び掛けている。

 厚労省では、19-22日に報告された副反応についてまとめた。国立病院機構については、同機構67病院の医療従事者2万2112人の接種後の詳細な健康状態を調査。重篤な副反応が4例(両下肢筋肉痛、嘔吐、動悸、嘔吐・発熱・意識低下各1例)、非重篤の副反応が3例(アナフィラキシー1例、発熱2例)報告された。
 一方、受託医療機関からは、接種者数は不明だが、重篤な副反応が2例(アナフィラキシーショックと吐き気各1例)、非重篤の副反応が23例(じんましん9例、アナフィラキシー、全身の発疹、局所の異常腫脹各2例など)報告された。

 報告された32例の半数に当たる16例が、アレルギーの既往歴がある人だった。またアナフィラキシー反応を示した4例のうち、アレルギーの既往歴があるのは3例だった。

 これらの報告を踏まえ、厚労省では季節性インフルエンザワクチンと同様に、アレルギーやぜんそくの既往歴がある人に対しては、適切な準備と対応をした上で接種を行い、接種後少なくとも30分は病院に待機させ、健康状態を確認するよう注意を呼び掛けている。

 厚労省では今後も週1回、副反応についてまとめて公表する方針で、専門家が因果関係を否定できないとした死亡例などについては即時報告するとしている。


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最終更新:10月23日20時4分

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