23日午前8時50分ごろ、千葉県八千代市八千代台東1丁目の非破壊検査の会社「レイソニック」から「車が盗まれた」と110番通報があった。車には、同社がビルや橋の内部構造を調べるために使うエックス線照射装置が積まれており、県警八千代署が窃盗事件として調べている。
エックス線照射装置は、高圧電流を使ってエックス線を発生させ、検査する対象物の目に見えない傷などを調べる。同署の説明では、放射性物質は入っていないが、人体に向けて照射すると、被曝(ひばく)する恐れがある。この装置にはベリリウムが内蔵されている。世界保健機関の専門機関IARCによると、この物質は発がん性がある。
署の説明によると、盗まれた車は、白色のトヨタ・ハイエース(時価約150万円)。23日午前7時ごろに出社した社員が、なくなっていることに気づいた。駐車場は誰でも出入りできるようになっていたという。