2009年10月23日の記事
議論できない人々
- 囲碁
- 2009/10/23 14:10
「議論というのは、満場一致の結論が出ないと意味がない」 と勘違いしている人が
しばしばいらっしゃるようです。
みんなが議論している場に、いきなり横からシャシャり出てきて、 「どうせ結論なんか
出ないんだから、議論なんて意味ないと思います^^」 などと、上から目線で語り
はじめる人っていますよね。 誰とは言いませんがw
あるいは、自分の意見と少しでも食い違う発言を見かけると、いきなり相手に向かって
「荒らし」 だの 「テロリスト」 だのと罵倒しはじめる人もいらっしゃいます。 誰とは言いませんがw
こういう人々は、「議論」 という言葉の意味を理解していないのでしょう。 彼らはまず
広辞苑あたりで「議論」 の意味を調べた上で、出直してきてもらいたいものです。
まぁ、いつものようにこの私が広辞苑の引用をコピペしてあげてもいいんですけどね。
たまには自力で調べてみてください。 そのほうが勉強になるでしょうから^^
個人的には、「議論といっても普通のコミュニケーションにすぎない」 と思っています。
自分の考えを述べ、相手の考えを聞く。 それだけです。
自分と違う意見が出てくることもあるでしょうが、普通は 「考え方が違う人もいるんですね」
という感想を抱いて終わりです。
たまに論理的におかしいことを言う人や、事実とは異なったことを前提に話をする人もいますが、
そのときは 「あなたの意見のここに矛盾がある」 とか 「あなたの意見のここは事実とは違う」
と指摘すればいいだけです。
議論とは、結論を出すことが重要なのではなく、その過程が重要なんだと思います。
まぁ、これはあくまで私の主観ですけどね。
学校の学級会や会社の会議では、「さあこれから議論をはじめます」 という感じで、
“明確な議論開始宣言” が存在するでしょう。 しかし、(ハンゲのブログもそうですが)
一般的にはこのような “開始宣言” が無いまま、適当にみんなが意見を述べ合っていくうちに
なんとなく議論になっちゃってるケースのほうが多いんじゃないでしょうか?
そういう意味では、(ブログや掲示板などでは) 「誰でも発言さえすれば議論に参加できる」
といえるのです。 したがって、厳密には (このブログの表題のような)“議論できない人”
など、存在しないはずなのです。
※ ただし、ハンゲのブログに関しては、ブログの持ち主が独断で非公開 IDを設定
したり、他人の発言を好きに削除したりできます。 ブログの持ち主の意図に
よっては 「議論に参加させない人」 を作ることが可能なのです。
でも、これは別の問題ですから、ここでは特に触れません。
じゃぁ、 「自分の意見を好きに書けるはずなのに、それでも議論できないような人って
いったい何なの?」 という話です。
理屈ではそんな人いるはずないんですが、現実にはいるんですよねー。
例えば 「いちおう発言はするのだけど、その発言に “意見” がぜんぜん含まれていない」
という人が、しばしばいらっしゃるわけです。
「どうせ結論なんか出ないんだから、議論なんて意味ないと思います^^」 とまぜっかえす
ような人は、その典型です。 そのような発言は、たいてい議論の内容 (他の人の意見) とは
何も関係ありません。 したがって 「意見」 ではありません。
(まぁ、「議論とはなんぞや」 という議論をしている場であれば、「議論なんて意味ないと思います^^」 という発言も立派な意見のひとつですが・・・)
「テロリストや性質の悪い新興宗教にも似ていますな」 とか 「やれやれ、やはりバ カには何を言っても無駄なようだ〜」 とか 「僕はハンゲ囲碁掲示板の警備隊長です」 などと
唐突に言い出す輩も同様です。 こういう人に限ってダラダラ書いた長文を投稿し、自分では 「意見」 を述べた気になっているのかもしれませんが・・・ 実際にはこれらの発言は、議論のテーマとまるっきり関係ない戯れ言であって、意見でもなんでもありません。
「議論できない人々」 とは、こういう人のことです。
さきほど私は、議論というものについて、
自分の考えを述べ、相手の考えを聞く。 それだけです。
――と書きました。
ただ、「議論」 にもいろんなものがあって、ときにはゼロサムゲームのように、参加者が
「真っ向から対立する主張」 を述べ合うケースもあるでしょう。
「議論できない人々」 が湧いてくるのは、だいたいこういうときですw
自分の考えを述べ、相手の考えを聞く。 相手が間違ったことを言ってると思ったら、
「あなたの意見のここに矛盾がある」 とか 「あなたの意見のここは事実とは違う」 と
言えばいいだけ―― のハズなんですが、彼らはそれができないんですよね。
自分の意見と相手の意見が食い違う!
↓
自分は正しい! つまり相手が間違っている!
↓
たいへんだ!!
相手はバ カ、または相手は荒らし、または相手はテロリスト、
または自分は賢い、または自分はネットの正義、または自分は権威がある
――という事実 (笑) を、敵 (笑) に思い知らせないと!!!
・・・こういう思考プロセスになっちゃうんですよねー、彼らは。 何故か^^
「どっちの意見が正しいか」 を論じてくれるならまだ分かるんですけどね。
唐突に 「どっちの人間性が上か」 を論じ始めちゃうわけです。 こういう人って必ずね。
不思議ですよね。
いったい何が彼らをそうさせてるんだと思いますか?
皆さんもちょっと考えてみてください。
まぁ、私の中ではある程度は結論らしきものは出ていて、何年も前から似たようなこと
を書いてきたんですが、残念ながら今では掲示板の古いログも見られないようですので。
あらためてブログに書いてみた次第です。