【法廷ライブ 押尾被告】(4)「軽いノリで飲んでしまった」 若者風の言葉で振り返る
2009年10月23日16時39分 / 提供:産経新聞
《弁護人は合成麻薬MDMAを服用した際、違法であると認識していたかどうかについて、改めて押尾学被告(31)に質問し始めた》
弁護人「どうして(服用した薬物が)MDMAだと分かったのですか」
押尾被告「女性が『エクスタシー』と呼んでいたからです」
弁護人「『エクスタシー』とはMDMAのことですか」
押尾被告「はい」
弁護人「飲み込んだときに違法な薬物だと知っていたということですか」
押尾被告「はい」
弁護人「違法薬物と分かっていて、どうして飲んだのですか」
押尾被告「軽い気持ちで飲んでしまいました」
弁護人「飲んだことで刑事罰を受けるとか考えなかったのですか」
押尾被告「ただ、何も考えずに飲んでしまいました」
《押尾被告は微動だにせず、今にも消え入りそうな声で回答を続ける》
弁護人「一緒にいた女性もMDMAを飲んだのですか」
押尾被告「はい」
弁護人「女性はMDMAの錠剤を何錠くらい飲んだのですか」
押尾被告「3回は飲んでいました」
弁護人「見たのは3回で、それ以上は正確に見ていないということですか」
押尾被告「はい」
《押尾被告は捜査段階で「女性が2錠飲んだ時点で体調に異変が起こった」という趣旨の供述をしていた。説明に食い違いが出ているようだ》
弁護人「あなたはMDMAを飲んで、どういう効果がありましたか」
押尾被告「相手が異常をきたしたので、効果はよく分かりませんでした」
弁護人「気持ち良かったですか」
押尾被告「まったくなかった」
《ここから弁護人は押尾被告の過去の服用歴についての質問を始めた》
弁護人「事件前にアメリカに行きましたか」
押尾被告「はい」
弁護人「いつからいつまで行きましたか」
押尾被告「7月3から28日までです」
弁護人「MDMAを日本に持ち帰ったことはありますか」
押尾被告「ないです」
弁護人「誰かに頼んで持ち帰ってもらったことはありますか」
押尾被告「ないです」
弁護人「国内で購入したことはありますか」
押尾被告「ないです」
弁護人「初めてMDMAを飲んだとき、どういう気持ちで飲んでしまったのですか」
《押尾被告は数秒ほど押し黙ってから続けた》
押尾被告「何も考えずに軽いノリで飲んでしまいました」
弁護人「ノリというのは遊び心ということですか」
押尾被告「はい」
《若者が使う言葉を使った押尾被告。弁護人はその意味合いを確認した》
弁護人「あなたにとってMDMAはどういう効果があるのですか」
押尾被告「飲むときに一緒に酒も飲んでいたので、効果はよく分かりません」
《質問は逮捕勾留(こうりゅう)後の押尾被告の様子に移った》
弁護人「逮捕勾留され、毛髪鑑定をしましたか」
押尾被告「はい」
弁護人「鑑定結果は刑事から聞きましたか」
押尾被告「いいえ」
弁護人「鑑定でMDMAの使用が常習的と言われましたか」
押尾被告「言われていないです」
弁護人「勾留後、MDMAの禁断症状は出ましたか」
押尾被告「まったくないです」
《勾留当時、禁断症状が出ているとの報道があったが、それを否定した形だ。常習性がなかったことを主張したいのだろうか》
弁護人「体調を崩したことはありますか」
押尾被告「留置場で3日間くらい吐いていました。病院へ行って胃カメラを撮って胃の写真を見てみたら、胃が真っ黒でした。それから痛み止めと胃壁を保護する薬をもらいました」
弁護人「それは勾留の身体拘束によるストレスだったのですか」
押尾被告「それもありますが、自分がしたことについてもありました」
弁護人「(それは)今後、どうなるか心配したということですか」
押尾被告「はい」
《「自分がしたこと」には、MDMAの服用は含まれているのか。含まれないのか。そこははっきりしない》
弁護人「逮捕当時、仕事は何をしていましたか」
押尾被告「俳優業と音楽です」
弁護人「逮捕後は仕事はどうなりましたか」
押尾被告「全部なくなりました」
弁護人「あなたが出演していて公開予定だった映画は何本ありましたか」
押尾被告「3本です」
弁護人「公開予定はどうなりましたか」
押尾被告「1つは無期延期で、あとの2つは分かりません」
弁護人「逮捕後の収入はありますか」
押尾被告「ないです」
《弁護側は、押尾被告がすでに社会的制裁を受けていることをアピールしているようだ》
弁護人「奥さん=元妻で女優の矢田亜希子さん(30)=と子供との関係はどうなりましたか」
《10秒ほど黙り込んでから答えた》
押尾被告「切れました」
弁護人「保釈後は子供に会いましたか」
押尾被告「会っていません」
弁護人「あなたは今はどこに住んでいるのですか」
押尾被告「両親のいる実家です」
弁護人「保釈後、どのような生活をしていましたか」
押尾被告「手紙を書いたり、本を読んだりしていました」
弁護人「実家から外に出られないような状況だったのですか」
押尾被告「はい」
《聞こえにくい小さな声で質問に答える押尾被告。たまりかねた井口修裁判官が「もう少し大きな声でお願いできますか」と注意した》
押尾被告「はい、すいません」
《その声も小さく、続く回答も声の小ささは変わらない》
弁護人「保釈後、刑事から調べを受けていましたね」
押尾被告「ほとんど毎日調べられてました」
弁護人「実家に刑事が来ていたのですか」
押尾被告「そうです」
弁護人「刑事とは一緒に出かけたことはありますか」
押尾被告「3回ほど六本木ヒルズで捜査に立ち会いました」
弁護人「任意の調べでしたか」
押尾被告「はい」
《保釈後、ホステスの女性が死亡したことについて警視庁の事情聴取を受けた押尾被告。警視庁は保護責任者遺棄などの疑いで調べているが、弁護側は、捜査がまだ見通しのはっきりしない、任意段階の捜査であることを強調したいようだ》
弁護人「今後はどうするつもりですか」
押尾被告「考える余裕が正直ありません」
弁護人「奥さんと子供との関係はどうするつもりですか」
押尾被告「息子には会いたいです」
弁護人「自分がやったことに対してはどう思いますか」
押尾被告「ファン始め、仕事関係者や友人、家族には申し訳ないと…。反省しています」
弁護人「今後は薬物に手を出さないと約束できますか」
押尾被告「はい。自分なりに大きなものを失ったので、薬物とは縁を切りたいです」
《体を動かすことなく淡々と答え続けていた押尾被告だったが、謝罪の気持ちを述べるときは、わずかに声を詰まらせた。弁護側の被告人質問は終了し、これから検察側の質問に移る》
=(5)へ続く
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