印刷用はクリック↑ 丸岡内科小児科クリニック 〒813-0044 福岡市東区千早2丁目28-34 リンブラン1F TEL 092-663-5234 ■月〜金曜日 午前 9時〜午後12時30分 午後 3時〜午後 6時00分 ■土・日・祝日 午前 9時〜午後12時30分
アトピー性皮膚炎は怖くない
乳児湿疹とスキンケア 図1に示すように、健康な皮膚は角質層と呼ばれる部分が厚く、防壁の役目をして、皮膚の奥の部分を守ります。角質層は表面の油分に保護され、ダニ、ハウスダスト、細菌などを通しません。一方、乳児(特に乾燥肌のアトピー体質の遺伝子を持つ赤ちゃん)では角質層が薄く、表面の油分も少ないため、皮膚が荒れやすく、ダニ、ハウスダスト、細菌などが皮膚の奥に侵入し、炎症を起こして皮膚が赤くなります。これが乳児湿疹です。そして炎症で皮膚の奥に生じたアレルギーの細胞が気管支に移動し、将来の喘息の発症に関連します。従って、乳児湿疹の治療とスキンケアは、アトピー性皮膚炎へ移行していくのを防ぎ、将来の喘息の発症予防につながります。図2に示すように、生まれてくる子の28%がアトピー体質ですが、適切なスキンケアと湿疹の治療によって皮膚が正常に発育し、9割近くの子が小学生の間にはほとんど症状がおさまってしまいます。