放送予定
   
   
   
10月26日(月)放送予定
実用化近づく がんワクチン(仮題)

がん細胞を体の中の免疫システムを利用して攻撃する「がんワクチン」。手術・放射線・化学療法につぐ第4のがん治療法として注目されている。ワクチンを注射するだけでがんの増殖を抑え、臨床試験では余命数ヶ月と宣告された患者が2年以上も生存した例もある。国内ではすい臓がんのワクチンが臨床試験の最終段階に来ている。しかし、一方でその他のがんワクチンの臨床試験は進んでいないのが現状だ。理由は臨床試験を行うための資金不足。アメリカではがん患者を支援する民間団体が研究資金を提供し、政府も動かし開発を強力に推進させている。番組では実用化目前のがんワクチンの日米の研究現場を追い、その可能性と課題を探る。
(NO.2806)

スタジオゲスト 鳥越 俊太郎さん
    (がん患者団体支援機構理事長)
 

   
   
10月27日(火)放送予定
急増する寝たきり予備軍
〜ロコモティブシンドロームの脅威〜
(仮題)

手すりにつかまらなくては階段を上れない、横断歩道を青の間に渡りきれない…。足腰の痛みなど自覚症状がほとんどない人も含め、骨や関節に問題を抱えている人が、全国でおよそ4700万人もいるということが、厚生労働省研究班の調査から明らかになった。原因は、ヒザや腰の関節を支える軟骨がすり減っていたこと。こうした運動器の障害はロコモティブシンドロームと呼ばれ、"寝たきり予備軍"と受け止められている。その半数以上に自覚症状がなく、何ら対策をとっていない人も多い。この膨大な数の予備軍にどう指導・対処していくかが大きな課題となっている。将来の寝たきりをいかにして減らすのか、新たに浮かび上がったロコモの脅威に迫る。
(NO.2807)

スタジオゲスト 中村 耕三さん
    (東京大学大学院医学系研究科教授)