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日産スタジアム、改名なら市に重い負担/横浜

2009年10月12日

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 「日産スタジアム」の愛称で親しまれている横浜市港北区の横浜国際総合競技場。その命名権の契約更新期が迫り、スポンサー探しに奔走する市が、新たな「難題」に頭を悩ませている。現スポンサーの日産自動車以外の企業が命名権を購入した場合、看板や道路標識などの架け替えなどが必要となり、そのための多額の費用は原則、市の負担となるためだ。

●更新協議は不調

 国際総合競技場と、隣接する小机競技場、屋内プールの計3施設については2005年3月、日産が年間4億7千万円(5年契約で計23億5千万円)で命名権を取得している。

 しかし、来年2月末の契約期限切れを控えた市と日産の契約更新協議は、経営環境の悪化を理由に日産側が同じ条件での更新には応じないことを決め、不調に。その結果、市は現在、「年間3億円以上、期間3年以上」と条件を大幅に下げて命名権のスポンサーを再公募中。応募の締め切りが19日に迫っている。

 ここで問題となるのは、日産以外の企業が名乗りを上げ、実際に命名権の取得契約を市と結んだ場合の対応だ。05年に日産が命名権を取得した際には、競技場や最寄りの新横浜駅周辺の道路標識や案内看板など約800カ所の表記が「日産スタジアム」と改められ、当時で1億円以上かかったという費用は市側が全額負担した。

●値下げの末に…

 市の命名権に関するガイドラインでは「命名権導入時および契約期間満了時に必要となる標識類の架け替え、パンフレット等の更新などは原則として市の費用負担」と規定。この原則に従えば、市はかなりの額の市費を投じ、新スポンサーが提案する施設の愛称に沿って標識などを架け替えなければならない。

 市にとって悩ましいのは、命名権を現状より1億5千万円以上も値下げした上に、新たな市費の持ち出し問題が浮上する点だ。市の担当課は「日産以外が命名権を取得した場合は、標識の架け替えなどの費用については、取得企業と市のどちらが費用負担するかも含めて契約条件を協議したい」と話し、市側の出費を極力、回避したい意向をにじませる。

 一方、日産は新たに市が示した条件で命名権の取得に乗り出すかどうかについて現状では「検討中」(同社広報部)との立場。ただ、「厳しい経営環境の中、契約料、契約期間とも株主を納得させられる内容ではない」とする関係者もおり、応募が見送られる可能性も出ている。


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この記事へのコメント

ロハス [2009/10/12 16:06]  編集する
日産の継続は無理でしょう。米国で1500億円の借り入れで、EV車両の製造販売を目指しているが、1年間は販売するEV車両が1台もないのだからねー。

新たなグローバル企業戦略を展開し始めた「ユニクロ」などが興味あるけどね。
スポーツウェアーは世界戦略に、のどから手が出るほど欲しい分野。
横浜のイメージに加えたら魅力が倍増しますよ。
(2009/10/12 19:42更新)
コージータハラ [2009/10/12 23:06]  編集する
W杯のためとはいえ、公共が作った豪華すぎる無駄な箱物の借金を補うために、安易にネーミングライツを地元企業に強要するのはやめてほしい。横浜市の職員が年中、押し売りに歩いていると聞いたが、自分達で作ったものは自分たちで責任を取るべきでしょう。

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