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時評コラム

田原総一朗の政財界「ここだけの話」

過去最大95兆円予算でわかった
民主政権の危うさ

歳入減と悪化する雇用状況

 そして、もうひとつ、無駄が多いと言われているのが総務省だ。

 大臣の原口一博氏はネクスト・キャビネットから総務大臣だった。彼が非常に期待されて大臣となった。

 しかし、その総務省も、当初予算より減るどころか1兆円近くも増えている。

 いったい民主党は何を目指しているのか。そういうことが改めて、議論になり始めた。

 さらに、2009年度の麻生政権の当初予算では、歳入が約46兆円入ることになっていた。 これが、ただ今現在、約40兆円に減っている。約6兆減だ。

 それだけではない。景気がもっと悪くなれば、2010年はさらに減るだろう。

 8月の有効求人倍率は0.42%と過去最悪、失業率も5.5%と上昇している。しかも、今後さらに悪化する可能性がある。

 今、エコノミストや経営者が「このままでは二番底が来る」と言っているが、それにもかかわらず、この民主党の概算要求を見ると二番底対策らしいものが全く見当たらない。

 民主党は自民党のムダを切ると言いながら、予算は結局、膨れ上がった。

 それが二番底対策で、景気を良くするために膨れ上がったのならわかる。

 だが対策らしきものは、この予算には見当たらない。

 いよいよ、民主党は何をやっているのかと、二重の心配をしなくてはならなくなった。

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