厚労省は三つに解体?
民主党は今まで野党であった。役人の怖さを本当は分かっていなかった。
厚労省、総務省をはじめ、各省の役人は非常に手ごわい。
今、大臣が手を焼いているのが、いずれも橋本内閣の行政改革で合併した省庁だ。
特に、厚生省と労働省が一緒になった厚生労働省。総務省も、実は自治省と郵政省、そして総務庁が一緒になっている。文部科学省も同様だ。
合併省庁、つまり膨れ上がった省庁では、大臣は細かいところまで目配りができない。
だが自民党の大臣はほとんど目配りをせず、官僚の言うままに概算予算を作っていった。
ただし、自民党の場合はシーリング(概算要求基準)があった。「何兆円以下に抑える」というものだ。
一方、民主党は敢えてシーリングを設けなかった。
そして今、大臣たちが官僚たちとのやり取りに、非常に苦悩している。
結果、予算はこんなに大きくなってしまった。