仙谷さんはまた、次のように話した。
95兆円の当初予算を92兆円くらいにしたいと。だが、これだけではだめだ。
そうではなくて、例えば厚労省は三つに解体する。いや、解体というよりは「再構築」をする。
これを鳩山内閣の間に必ずやる。これをやらねば、予算が組めない。大臣が細目に目が届かないからだ。
このことに民主党は、野党時代には気がつかなかった。
いざ政権を取って初めて、いわば経営者になって、これは大変だと気がつき始めた。
それぞれの役所が役所として機能していない。そして、無駄が大きくなり、それを大臣がチェックできない機構になっている。
無駄を省くよりもむしろ、そこに改めて大鉈(なた)を振るい、改革を行っていかなくてはならない。
そうしたことを仙谷さんは言っていた。