広報担当者から説明を受ける報道陣=東京地裁
女優・酒井法子被告の夫で、覚せい剤取締法違反(所持・使用)の罪に問われた自称プロサーファー、高相祐一被告(41)の初公判が21日、東京地裁で開かれた。
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法廷での高相被告は、深い反省に疑問符がつく言動が目立った。
チャコールグレーのスーツにシルバーのネクタイ姿。髪を整え黒く染めた“反省スタイル”で入廷したが、右手にはお茶入りのペットボトルが。途中、弁護人を通じて「緊張しているので水が飲みたい」と訴え、裁判官から「本当は飲食禁止です」とたしなめられる場面もあった。
都内でスキーショップを経営する父・次郎氏が情状証人で立つと、目頭を押さえた一方で、居眠りをしているかのように数十秒間目を閉じることも。語尾を伸ばす若者言葉を使い、検察官の質問には時折、イラついた様子を見せた。
20歳で初めて覚せい剤に手を染め、1年前から再び始め2週間に1回ほど使用していた高相被告。薬物に手を出した理由を「人間関係がうまくいかず、右耳の手術でサーフィンもできず、ストレスがあった」と説明。今後の仕事について「えー、自分はやっぱサーフィンで生きてきたんで、サーフィンで自分を取り戻したい。あと音楽関係の仕事をしたい。人と人をつなげる仲介役」と“甘い展望”を語り、法定内の失笑を買った。