鳩山由紀夫首相は22日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設計画について、「他の選択肢によって(移設が)早まることもあり得る」と指摘。「結果として早まれば沖縄県民にとってより望ましい方向だ」と述べ、06年に日米両政府が合意した現行計画以外の移設先を検討する考えを表明した。首相官邸で記者団に語った。
鳩山首相は計画見直しの結論を出す時期について、「来年1月の名護市長選以降」との考えを示している。22日も「基本的にその後でも構わない」と述べた上で「性急にやろうとしてうまくいかないことの方が後に禍根を残す」と強調した。
普天間移設問題を巡っては、ゲーツ米国防長官が21日、北沢俊美防衛相との会談で「他の代替案はない」と、現行計画通りの実施を求めた。日本政府内で浮上している米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への機能統合案を否定し、新たな選択肢を模索する日本側をけん制していた。【岡田悟】
毎日新聞 2009年10月22日 21時44分(最終更新 10月23日 3時09分)
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