ゴム素材メーカー山本化学工業(大阪市)の製品「バイオラバー」を使った商品をめぐり、同社の関連会社などで働く男女3人が薬事法違反容疑で逮捕された事件で、そのうちの1人が所属する健康用品販売会社「壮快薬品」が説明会で、がん抑制の効能以外に「糖尿病や心臓疾患などにも効く」などと紹介していたことが新たにわかった。
朝日新聞の調べでは、東京での説明会で、山本化学工業の社員を名乗る男性がバイオラバーについて、がんのほかに心臓疾患を5割減らす▽糖尿病を治す▽肝臓の調子がよくなる▽扁桃(へんとう)の炎症を鎮める――などと解説。「製品を重ねれば重ねるほど効果が上がる」とも説明したという。
京都府警によると、3人は京都市の女性らにバイオラバーが「がんを抑制する」などと説明して商品を販売した疑いがもたれている。壮快薬品がより広い層にバイオラバー使用製品を売ろうと、虚偽の説明を重ねた疑いもあるとみて、詳しく調べている。