銃弾:海底の零戦から引き揚げ密輸容疑 マニア書類送検

2009年10月22日 22時7分 更新:10月23日 0時27分

密輸された零戦のものとみられる銃弾=警視庁提供
密輸された零戦のものとみられる銃弾=警視庁提供

 太平洋戦争で海中に沈んだ旧日本軍の戦闘機・零戦や軍艦のものとみられる銃弾を密輸入したとして、警視庁生活環境課は22日、40代の男3人を火薬類取締法違反(輸入、所持)容疑で東京地検に書類送検した。同課によると、3人は小中高校の同級生で戦闘機に興味があり、ミクロネシアの海に潜って銃弾を引き揚げていた。3人は容疑を認め「危険と分かっていたが趣味が高じてしまった」と供述しているという。

 書類送検されたのは▽東京都足立区の区役所職員(41)▽港区の会社員(41)▽埼玉県八潮市の会社員(40)。逮捕容疑は2月24日、ミクロネシアから火薬が入った銃弾8個(口径7.7ミリ、長さ約8センチのもの5個と口径20ミリ、長さ約18センチのもの3個)を国際郵便で成田空港から輸入したなどとしている。

 同課によると、品目をコンピューターパーツと偽り銃砲弾約120個を密輸したが、東京税関の検査で発覚。鑑定で一部に衝撃や熱を加えると爆発の危険がある火薬が含まれていることが判明した。

 3人の自宅からは31個の銃砲弾が発見された。旧日本海軍の沈没船が多い旧トラック諸島の海をダイビングし、約30メートルの海底から銃砲弾を引き揚げていた。区役所職員は専門誌を見て戦闘機の部品を7万~8万円で購入していたが、「購入していると金が続かないので、06年から現地に潜りに行っていた」と供述しているという。【町田徳丈】

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