全国の42国立大学でつくる医学部長会議(議長、安田和則・北海道大医学部長)が22日、札幌市内であり、新型インフルエンザのワクチン接種を、現状の任意から法定接種に変更することを厚生労働省に要望することを決めた。安全性に関するデータが十分でない中、医療現場での混乱を避け、国の責任を明確化するのが狙い。要望書は23日に長妻昭厚労相に郵送する。
法定接種は、国が予防接種法に基づき接種を勧めるもの。希望者は無料で接種できるメリットもある。
安田議長は「国の責任で社会的要請に応えるべきだ」と話した。副作用が出た場合、医師の免責を認めることも要望書に盛り込む。【千々部一好】
毎日新聞 2009年10月23日 0時40分