日本プロ野球組織(NPB)医事委員会(増島篤委員長)は22日、中日の吉見一起投手が反ドーピング規定に抵触する可能性があるとして、東京都内で本人に事実確認をした。23日にも球団にカルテなどの資料の提出を求め、詳細に検討する意向を示した。
一部報道でこの日、吉見投手が登板直前と翌日にナゴヤドーム内の医務室で疲労回復に効果があるとされるビタミン剤の点滴を受けている、と伝えられた。いわゆる「ニンニク注射」と呼ばれるもので、7月途中から続けているという。点滴などの静脈注射はドーピングの痕跡を隠すために使われる可能性があり、世界反ドーピング機関(WADA)が正当な医療行為の場合を除いて禁止している。
事実確認に同席した中日の西脇紀人・球団代表は「問題ないと思っている。正当な医療行為だと証明する」と話した。