優秀なスポーツ・エージェントのジェリー・マグワイアは、利益を優先する会社の方針に異を唱える提案書を書いたため、解雇されてしまう。
マグワイアに共感してくれた会計係ドロシーと新たな会社を起こすが、ついてきてくれたスポーツ選手は落ち目のアメフト選手ロッドだけだった。何とか有名選手を獲得しようと奔走するジェリーだったが…。ロッドを演じたキューバ・グッディング・ジュニアが、アカデミー助演男優賞を受賞。
<作品情報>
(原題:JERRY MAGUIRE)
〔製作〕ジェームズ・L・ブルックス、リチャード・サカイ、ローレンス・マーク
〔製作・監督・脚本〕キャメロン・クロウ
〔撮影〕ヤヌス・カミンスキー
〔音楽〕ダニー・ブラムソン
〔出演〕トム・クルーズ、キューバ・グッディング・ジュニア、レニー・ゼルウィガー ほか
(1996年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
オスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」を、1930年代のイタリア・アマルフィに舞台を移して映画化。上流階級の人々が集う避暑地アマルフィにバカンスにやってきた新婚夫婦。ニューヨーク社交界の花である若妻メグは、数々の恋愛遍歴を持つ魅惑的な中年女性と夫とのただならぬ関係を知り、激しいショックを受ける。しかしこの関係の裏にはメグ自身もまったく知らない彼女の出生の秘密が隠されていた。
<作品情報>
(原題:A GOOD WOMAN)
〔製作〕アラン・グリーンスパン、ジョナサン・イングリッシュ ほか
〔製作・脚本〕ハワード・ハイメルスタイン
〔監督〕マイク・バーカー
〔原作〕オスカー・ワイルド
〔撮影〕ベン・セレシン
〔音楽〕リチャード・G・ミッチェル
〔出演〕スカーレット・ヨハンソン、ヘレン・ハント、トム・ウィルキンソン ほか
(2004年・イギリス/スペイン/イタリア/アメリカ/ルクセンブルク)〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
書斎にこもりきりの作家の父と、後妻で病床にあることからひがみっぽい母。暗い家庭の中で家事をきりもりする勝気な姉は、両親への不満から不良化していく弟をかばい愛情をそそぐが、ある日、弟は結核で倒れてしまう。幸田文の原作を市川崑監督が映画化した文芸映画の秀作。撮影の宮川一夫が「銀残し」という映像表現を開発した記念碑的作品で、今回その意図を忠実に再現した現像フィルムから新たにテレシネしたものを放送する。
<作品情報>
〔製作〕永田雅一
〔監督〕市川崑
〔原作〕幸田文
〔脚本〕水木洋子
〔撮影〕宮川一夫
〔音楽〕芥川也寸志
〔出演〕岸惠子、川口浩、田中絹代、森雅之、岸田今日子、仲谷昇 ほか
(1960年・日本)〔カラー/レターボックス・サイズ〕
ギタリストのデューイは破天荒な振る舞いで自分が作ったバンドをクビになった上、家賃滞納で同居人のネッドからも追い出される寸前。そんな中、ネッドへ名門私立小学校の代用教員依頼の電話が舞い込む。その電話を受けたデューイは、高額な給料欲しさにネッドになり済まして小学校に乗り込むのだが…。まじめなエリート小学生たちとハチャメチャなロッカーの交流を描いた痛快学園コメディー。
<作品情報>
(原題:THE SCHOOL OF ROCK)
〔製作〕スコット・ルーディン
〔監督〕リチャード・リンクレイター
〔脚本〕マイク・ホワイト
〔撮影〕ロジェ・ストファーズ
〔音楽〕クレイグ・ウェドレン
〔出演〕ジャック・ブラック、ジョーン・キューザック、マイク・ホワイト ほか
(2003年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
「ピアノ・レッスン」で女性監督初のカンヌ映画祭パルム・ドール(最高賞)に輝いたジェーン・カンピオンが、文豪ヘンリー・ジェームズの同名小説を映画化。19世紀イギリス。財産も地位も申し分ない貴族やアメリカ人実業家からの求婚を断り、自由に生きようとするイザベルは、伯父のばく大な遺産を相続。いとこのラルフは、彼女を見守りつつひそかに愛するが、イザベルは別の男性と結婚。この結婚が彼女の人生を狂わせる。
<作品情報>
(原題:THE PORTRAIT OF A LADY)
〔製作〕モンティ・モンゴメリー、スティーブ・ゴリン
〔監督〕ジェーン・カンピオン
〔原作〕ヘンリー・ジェームズ
〔脚本〕ローラ・ジョーンズ
〔撮影〕スチュアート・ドライバーグ
〔音楽〕ヴォイチェフ・キラール
〔出演〕ニコール・キッドマン、ジョン・マルコヴィッチ、バーバラ・ハーシー ほか
(1996年・イギリス)〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
大衆小説の鬼才・三上於菟吉の代表作を映画化。美ぼうの女形・雪之丞が、謎の盗賊・闇太郎の助けによって壮絶な復しゅうを遂げていく様を、絢爛(けんらん)豪華に描いた娯楽ロマン時代劇。花の大江戸。市村座の舞台に舞う上方歌舞伎の花形・中村雪之丞は、思いがけず桟敷の中に父母の敵を見つけ、憎しみに震える・・・。雪之丞と闇太郎の二役を演じる長谷川一夫の300本記念映画として製作された。
<作品情報>
〔製作〕永田雅一
〔監督〕市川崑
〔原作〕三上於菟吉
〔脚本〕伊藤大輔、衣笠貞之助、和田夏十
〔撮影〕小林節雄
〔音楽〕芥川也寸志
〔出演〕長谷川一夫、山本富士子、若尾文子、勝新太郎、船越英二 ほか
(1963年・日本)〔カラー/レターボックス・サイズ〕
海底1400フィートに沈没し、浮上不可能な状態に陥った原子力潜水艦の乗組員の恐怖と決死の救出作戦を描く海洋パニック作。米海軍の潜水艦ネプチューンが貨物船と衝突、船尾をひきさかれ海底に沈む。地殻変動が激しい海域で残された酸素も36時間分しかないという中、総力を結集した救助活動が展開する。先ごろ逝去したデビッド・キャラダインが勇敢な操縦士を熱演している。
<作品情報>
(原題:GRAY LADY DOWN)
〔製作〕ウォルター・ミリッシュ
〔監督〕デビッド・グリーン
〔原作〕デビッド・ラバリー
〔脚本〕ジェームズ・ウィテカー、ハワード・サックラー
〔撮影〕ステバン・ラーナー
〔音楽〕ジェリー・フィールディング
〔出演〕チャールトン・ヘストン、デビッド・キャラダイン、ステイシー・キーチ ほか
(1978年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
C・ハフェイカーの小説を彼自身が脚色、「続・荒野の七人」のB・ケネディが監督したコミカルな味わいの傑作西部劇。無実の罪をかぶり、投獄されたトウ。自分を陥れ、財産を奪った男ピアースに復しゅうをするため、50万ドルの砂金を積んだ輸送隊を襲撃しようと計画する。一方、ピアースはトウの復しゅうを恐れ流れ者のガンマンに殺害を依頼する。ところが、その男は砂金強奪の一味だった。
<作品情報>
(原題:THE WAR WAGON)
〔製作〕マービン・シュワルツ
〔監督〕バート・ケネディ
〔原作・脚本〕クレア・ハフェイカー
〔撮影〕ウィリアム・H・クロージア
〔音楽〕ディミトリ・ティオムキン
〔出演〕ジョン・ウェイン、カーク・ダグラス、ハワード・キール ほか
(1967年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
「ミニヴァー夫人」や「我等の生涯の最良の年」などで知られる名匠ウィリアム・ワイラーが、愛に裏切られた女性の苦悩と絶望を重厚なタッチで描いた人間ドラマ。19世紀半ばのアメリカ。富豪の娘として生まれたキャサリンは、内気で魅力に乏しく、なかなか良い縁談に恵まれない。そんな彼女の前に、美青年モリスが現れて・・・。復しゅうに目覚めてゆくヒロインにふんしたオリビア・デ・ハビランドのすごみある演技が印象的。
<作品情報>
(原題:THE HEIRESS)
〔製作・監督〕ウィリアム・ワイラー
〔原作〕ヘンリー・ジェームズ
〔脚本〕ルース・ゲッツ、オーガスタス・ゲッツ
〔撮影〕レオ・トバー
〔音楽〕アーロン・コープランド
〔出演〕オリビア・デ・ハビランド、モンゴメリー・クリフト、ラルフ・リチャードソン ほか(1949年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/白黒/スタンダード・サイズ〕
「キング・オブ・キングス」や「暴君ネロ」などの歴史大作を次々とヒットさせたセシル・B・デミル監督が、カナダの雄大な自然美を背景に、騎馬警官隊と反乱軍の攻防を描いたスペクタクル。19世紀のカナダ北西部。白人によって自由を脅かされたメティス族が、白人支配への反乱を計画する。不穏な情勢の中、赤い制服を着たわずかな北西騎馬警官隊が治安維持に努めるが・・・。デミル監督初のカラー作品。
<作品情報>
(原題:NORTH WEST MOUNTED POLICE)
〔製作・監督〕セシル・B・デミル
〔脚本〕アラン・ルメイ、ジェシー・ラスキー・ジュニア、C・ガードナー・サリバン
〔撮影〕ビクター・ミルナー、W・ハワード・グリーン
〔音楽〕ビクター・ヤング
〔出演〕ゲーリー・クーパー、マデリーン・キャロル、ポーレット・ゴダード ほか
(1940年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー/スタンダード・サイズ〕
「鉄道員」(1956・伊)のピエトロ・ジェルミが監督・脚本・主演をこなした佳作。ローマ近郊のあるアパートで強盗事件が発生。その事件を担当する警部(ピエトロ・ジェルミ)は、そのアパートで家政婦をしている女性(クラウディア・カルディナーレ)に疑いを持つ。彼はひたむきに捜査を進め、事件の真相に迫りながら、様々な人間模様を目の当たりにする。ラスト・シーンで流れる名曲「死ぬほど愛して」が心に残る。
<作品情報>
(原題:UN MALEDETTO IMBROGLIO)
〔製作〕ジュゼッペ・アマート
〔監督・脚本〕ピエトロ・ジェルミ
〔原作〕C・E・ガッダ
〔脚本〕アルフレード・ジャンネッティ、エンニオ・デ・コンチーニ
〔撮影〕レオニーダ・バルボーニ
〔音楽〕カルロ・ルスティケリ
〔出演〕ピエトロ・ジェルミ、クラウディア・カルディナーレ、フランコ・ファブリッツィ ほか(1959年・イタリア)〔伊語/字幕スーパー/白黒/スタンダード・サイズ〕
マレーネ・ディートリッヒとジェームズ・スチュワート共演による西部劇。今は亡き名保安官の息子が、銃に頼らず法律を重んじながら見事な作戦で腐敗した町を一掃していく。酒場の悪徳オーナーが牛耳るボトルネックの町。飲んだくれの老保安官に呼ばれ町にやってきた新しい副保安官のトムは、酒場オーナーの悪事を見抜き、独自のやり方で真相に迫っていく。そんな中、酒場の歌姫フレンチーはトムにひかれていくが・・・。
<作品情報>
(原題:DESTRY RIDES AGAIN)
〔監督〕ジョージ・マーシャル
〔原作〕マックス・ブランド
〔脚本〕フェリックス・ジャクソン、ガートルード・パーセル、ヘンリー・マイヤーズ
〔撮影〕ハル・モーア
〔音楽〕チャールズ・プレビン、フランク・スキナー
〔出演〕マレーネ・ディートリッヒ、ジェームズ・スチュワート、ブライアン・ドンレヴィ ほか(1939年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/白黒/スタンダード・サイズ〕
定年まで家庭を顧みず働いてきた松太郎は、妻の死後家を娘に譲り自分は質素なアパートに移り住む。隣りの部屋の母親が娘を虐待していることに気づいた松太郎は、ある日、その少女とともに旅に出る。やがて彼は、誘拐犯として指名手配されてしまうが…。心に傷を持つ初老の男と少女の心の交流と癒やしを描いたロード・ムービー。俳優・奥田瑛二が監督を務めモントリオール映画祭でグランプリに輝いた。
<作品情報>
〔製作〕橋口一成、マーク宇尾野
〔企画・監督・原案〕奥田瑛二
〔脚本〕桃山さくら、山室有紀子
〔撮影〕石井浩一
〔音楽〕稲本響
〔出演〕緒形拳、高岡早紀、杉浦花菜、松田翔太、津川雅彦、奥田瑛二 ほか
(2006年・日本)〔カラー/レターボックス・サイズ〕
※午後9:00〜9:01「シネマ・プレビュー」【出演】山本晋也、渡辺俊雄(衛星映画劇場支配人)
一枚の古い写真をきっかけに亡き祖父の故郷、ウクライナに向かったユダヤ系アメリカ人青年の旅を描く。家族の思い出の品を集め、自分の部屋の壁一面に飾っているジョナサン。祖母が亡くなる間際にくれた写真に祖父と写っていた女性を探す旅に出るが、現地で彼を迎えたガイドたちは一風変わった人々。彼らとの珍道中の果てにジョナサンが知ることとなる悲しい過去とは・・・。俳優としても活躍するリーブ・シュレイバー初監督作品。
<作品情報>
(原題:EVERYTHING IS ILLUMINATED)
〔製作〕マーク・タートルトーブ、ピーター・サラフ
〔監督・脚本〕リーブ・シュレイバー
〔原作〕ジョナサン・サフラン・フォア
〔撮影〕マシュー・リバティーク
〔音楽〕ポール・カンテロン
〔出演〕イライジャ・ウッド、ユージーン・ハッツ、ボリス・レスキン ほか
(2005年・アメリカ)〔英語・ロシア語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
ヴィンセント・ミネリ監督がフレッド・アステアを主演に迎えたMGMミュージカルの傑作。アステアが人気落ち目のダンサーにふんし、友人夫妻が彼のために書き上げたミュージカル・コメディー「バンド・ワゴン」を上演するが、大失敗。だがそこであきらめずに失敗の原因を考え、新しいショーへと作り変えて起死回生の再上演に挑む。フレッド・アステアの代表作ともいえる、胸躍る一作。
<作品情報>
(原題:THE BAND WAGON)
〔製作〕アーサー・フリード
〔監督〕ヴィンセント・ミネリ
〔脚本〕ベティ・カムデン、アドルフ・グリーン
〔撮影〕ハリー・ジャクソン
〔音楽〕アドルフ・ドイッチ (曲)ハワード・ディーツ、アーサー・シュワルツ
〔出演〕フレッド・アステア、シド・チャリシー、オスカー・レバント、ジャック・ブキャナン ほか
(1953年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー/スタンダード・サイズ〕