酒井法子被告夫婦覚せい剤事件 高相被告「家に置いておくと妻がどのくらい使うか心配」
タレント・酒井法子(本名・高相法子)被告(38)夫婦の覚せい剤取締法違反事件で、夫・高相祐一被告(41)は、21日の初公判で起訴事実を大筋で認めた。高相被告は、「覚せい剤を家に置いておくと、法子がどのくらい使うか心配だった」などと述べた。
21日正午すぎ、高相被告を乗せた車が東京地裁を出た。
元アイドルとその夫、この夏、日本中を騒がせた覚せい剤事件の真相が、21日明らかになった。
高相被告は、裁判長に「職業は?」と聞かれ、「プロサーファーです」と答えた。
9月16日の保釈から35日、初公判の法廷に姿を現した高相被告は、保釈時のラフな服装から一転、上下グレーのスーツ姿だった。
高相被告は9月16日の保釈時、「皆さま、ご迷惑、そして不愉快な思いをさせて、どうもすみませんでした」と述べていた。
8月2日、東京・港区内の公園トイレ内での覚せい剤使用。翌3日、渋谷区路上での覚せい剤所持。千葉・勝浦市の元別荘での覚せい剤所持の3点で起訴された高相被告は、ある1点を除き、おおむね起訴事実を認めた。
高相被告は「トイレでは使用していません。自宅マンションで吸引しました」と、公園トイレ内での使用について、捜査段階での供述を変更し、法廷は一瞬ざわめいた。
自宅マンションで覚せい剤を使用したにもかかわらず、なぜ公園トイレで使ったと、うそをついたのか。
高相被告は、その理由を被告人質問で「法子が逮捕される前だったので、自分で使用するためと、当時は法子が失跡中なので」と証言した。
酒井被告をかばうためなのか、公園トイレで吸ったとした供述。
この内容を変えないよう、前任の担当弁護士から指示されたと説明した。
さらに、渋谷で職務質問を受けたとき、覚せい剤を所持していたことについては、「家に置いておくと、法子がどのくらい使うか心配だった。彼女がやっていると知られたくなかった」と述べた。
高相被告は、覚せい剤の吸い方を弁護人に聞かれ、たばこを指で挟んで吸うようなしぐさをして見せた。
21日の法廷で検察側は、高相被告は20歳のころ、ハワイで初めて覚せい剤を使用。4年前から、再びイラン人の密売人から購入し、使用し始めたと指摘。
依存性が顕著で、再犯のおそれが高いと、懲役2年を求刑した。
一方、弁護側は、執行猶予付きの判決を求めた。
高相被告は「このようなことは2度としないと、固く誓います」と述べた。
高相被告に対する判決は11月12日に言い渡される。
一方、酒井法子被告の初公判は26日、同じ法廷で開かれる。
(10/22 00:12)