2009年10月21日 21時41分更新
岡山市は市内で違法状態にある産業廃棄物の処分場を運営している業者が提出していた新しい処分場の建設計画を許可し住民から反発の声が上がっています。
岡山市が許可したのは岡山市中区にある産業廃棄物処理会社「西日本アチューマットクリーン」が岡山市北区御津虎倉に建設を計画しているおよそ51万立方メートルの産廃処分場です。
この会社を巡ってはことし3月市内の別の産廃処分場で許可された埋め立ての容量を超えたりするなどの違法状態にあることがわかったため岡山市は改善を求めた上で、新たに提出されていた御津虎倉の産廃処分場の建設許可の判断を留保していました。
しかしその後、業者が超過した容量の搬出を開始するなどの改善が見られたなどとして岡山市は20日業者に対し、新たな産廃処分場の建設を許可しました。
御津虎倉の産廃処理場の建設をめぐっては、水道水の水源を汚染する恐れがあるなどとして違法が発覚する以前から住民が反対運動を行い、ことし2月と6月に建設反対を求める5万7千人分の署名を市に提出しています。
住民の代表の中原寿さんは「今後は弁護士と相談した上で市に対して許可取り消しを求める訴訟などをおこしていきたい」と話しています。
これに対し業者は「違法状態となったのは隣にあった他の処分場から土が流入して容量が超えたためで現在は、市の指導に従い改善を進めている。新たな処分場については説明会を開くなどして地元住民の理解を求めていきたい」とコメントしています。