岡山放送局

2009年10月21日 21時41分更新

後楽園でこも巻

日本三名園の一つ岡山市北区の後楽園で冬を前に庭園の松を害虫から守るための「松のこも巻き」が行われています。
「松のこも巻き」は松の葉を食い荒らす害虫が冬の間、枝から地面に下りてくる習性を利用して、害虫を駆除する方法で岡山市北区の後楽園では30年ほど前から行われています。

21日は午前9時半から庭園を管理する造園業者の人たちが園内に植えられたおよそ240本のアカマツやクロマツの幹にわらでつくられた「こも」を次々に巻き付けていきました。

巻きつけられた「こも」は虫が動き始めるころとされる二十四節気の「啓蟄」の前までつけられ、冬をこもの中で過ごした害虫とともに焼却されることになっています。21日は晴れ渡る秋空のもと、後楽園には多くの観光客が訪れていて晩秋の風物詩を、カメラに納めたり、興味深そうに眺めたりしていました。

浅口市の55歳の女性は「こも巻きを見ると秋の深まりを感じます。金沢の兼六園の「雪吊り」もいいですが、やはり後楽園が一番です。」と話していました。