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2008年08月26日

クリックされやすいタイトルと説明文の７つのタイプ

タイトル・説明文・URL, 広告の品質, 広告テスト, 最低入札価格

こんにちは、西野です。
前回は、広告の品質を日頃から上げておくことの重要性と、品質を上げるコツとして「広告を複数本作る」ことについて解説しました。皆さん、広告作りにチャレンジしていただけたでしょうか？　最初はなかなか書けないかもしれませんが、視点をずらすだけでも、同じ商品やサービスに対して様々なタイトル・説明文が浮かんできます。

「こう書けば絶対にクリックされる」という魔法の言葉は、残念ながらありません。でも、クリックされやすいタイトル・説明文の傾向というものはあります。前回の最後に少しふれましたが、たとえば、リズムの良さ、読みやすさもその一つです。今日は、単に広告のバリエーションを増やすのではなく、クリックされやすい広告の特徴を７タイプご紹介したいと思います。
【広告の品質を上げるコツ２ ： クリックされやすい表現方法を学ぶ】

タイトル15文字、説明文33文字の文字制限があるとなれば、必然的にシンプルかつ明瞭な文章が求められますが、シンプルな中にも自社商品・サービスの特長やメリットを凝縮し、ターゲット層がサイトを訪れたくなるような魅力的な文章を書かなくてはいけません。原則として、メリットや特長をポジティブな表現で伝えるのが基本ですが、あえてユーザーの不満に訴えかけるような書き方もあります。では見ていきましょう。

≪タイプ（１）　限定型≫
「限定○個！」「先着○名様」など
→ 個数や販売期間が限られているため、買い逃したら大変！と思わせる書き方です。

【例】

≪タイプ（２）　希少型≫
「幻の…」「入手困難」「レア」
→ なかなか手に入らないため、希少価値が高いことをアピールする書き方です。

【例】

≪タイプ（３）　逃避型≫
「～にお困りの方」「～したい方」
→ ユーザーの不満に触れ、その解決法として自社商品を宣伝する書き方です。

【例】

≪タイプ（４）　トレンド型≫
「CMでおなじみの～」「今話題の～」「評判の～」
→ 流行の商品、注目の商品であることを謳い、トレンド感をアピールする書き方です。

【例】

≪タイプ（５）　価格型≫
「お得」「お買い得」「ハワイ３日間○○円」「今だけ○○％オフ」
→ 値段の安さや割安感をアピールしてユーザーをひきつける書き方です。

【例】

≪タイプ（６）　贅沢型≫
「選び抜かれた」「ハイグレード」「ワンランク上」
→ 高品質、高機能、付加価値の高い上質な商品をもとめるユーザーをくすぐる書き方です。

【例】

≪タイプ（７）　威光型≫
「創業○○の歴史」「○○名物」
→ 伝統や歴史を表現したり、知名度のあるブランド名により、安心感を与える書き方です。

【例】

どうですか？　なんとなく、コツが分かってきたでしょうか。この７パターンですぐに書き始めることもできますが、自社を取り巻く環境や自社の戦略を改めて確認してみるとさらによいでしょう。

自社の商品・サービスの特長・強みはどこか？　値段やサービス、品揃えで競合よりも秀でているポイントはどこか？　サイトに誘導したい顧客ターゲット層の具体像は？　など、時間のない方は、「自社の商品・サービスの強み」、「顧客ターゲット層」だけでもまず明確にしましょう。
【広告の品質を上げるコツ３ ： 広告を実際にテストしてみましょう】

さまざまなタイプの広告が揃ったら、とにかくユーザーの反応を確かめてみましょう！　もちろん広告１本ではパフォーマンスの良し悪しが分からないので、必ずひとつの広告グループにつき２本以上の広告を登録してくださいね。

複数の広告を比較検証して、その効果を見極めながら運用する方法を「広告テスト」と言い、繰り返し広告テストを行い、効果の高い広告を探し出すことで、広告の品質を高めることができます。

広告テストを行うと、自社の商材を探している「見込み客」の傾向も見えてくることがあります。たとえば、「価格型」がよくクリックされる一方、「贅沢型」のクリック率が低ければ、その商品・サービスを探すユーザーの大半は、割安感、お得感を求める傾向が強いと言えるかもしれません。その逆であれば、価格はさておき、高い品質、高い付加価値に対して興味を持つと考えられるでしょう。

こういった「見込み客の傾向」などの大きな観点や、「激安」「○○％オフ」「半額」などの表現による効果の違い、検索キーワードを広告の文章に含める際に前方に置くべきか後方なのか、など、細かな観点も「広告テスト」で探すこともでき、そういった観点を全て取り込めば、効果抜群の広告が完成するというわけです！

複数の広告を比較検証して、見込み客の反応をもとに広告を練り直すには「広告最適化機能」をオフに設定して、同じ回数だけローテーション表示させテストする手法を用います。
次回はその広告テストをご紹介します。