「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(12月18日、神戸ワールド記念ホール)
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(28)=真正=の10度目の防衛戦が20日、神戸市内のホテルで発表された。
長谷川V10戦の対戦相手選びは、思わぬ“苦戦”を強いられた。「誰もが納得する相手を」と考えた山下会長は、WBC同級の上位ランカーなどに声をかけたが「長谷川が王座返上するっていう話が広まっているらしく、空位になるのを待っているみたい」と交渉は難航。何よりも安定王者・長谷川の強さに相手が尻込みしている部分もあった。
WBCの働きかけもあって、18日にようやくWBO同級1位のエリック・モレル(34)=プエルトリコ=に決定した。大仕事を終えた会長は「モレルはWBOの指名挑戦者にも決まっていた。スピードもあるし、本当に強い。この相手なら誰も文句言わへんでしょう」と胸をなで下ろしていた。
(2009年10月20日)