公開練習前にバンテージを巻く武田=埼玉・三郷市の治政館
元世界王者のアルバート・クラウス戦でK-1を引退する武田幸三(36)=治政館=が20日、埼玉県内で練習を公開後、ミュージシャン・長渕剛(53)から入場曲を提供されたことを明かした。
今夏に知人の仲介で対面。高校生時から尊敬する“心の師”に楽曲使用を申し出たところ、代表曲の一つ「STAY DREAM」の新バージョン作成を逆提案された。9月に自身も立ち会いスタジオ収録が行われ、アコースティック色の強い“引退曲”が完成した。
自宅からジムへ向かう車の中で、「号泣しながら聴いている。家庭の顔から格闘家に変われる」。疲労のため、1日2回の点滴を1週間続けるほど猛練習した。「ロー(キック)でいきます。やるかやられるか」。長渕の歌を背に、家族とファンの前で有終の美を飾る。
(2009年10月20日)