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亀井氏「見事だろう」 日本郵政社長交代劇 小沢氏のブレーンを起用 (2/2ページ)
亀井氏は平成7年、細川内閣で国民福祉税構想を推進し、小沢氏を支えた斎藤氏に大蔵次官の辞任を迫ったこともある。だが、17年に郵政民営化に反対して自民党を離れてから斎藤氏と接近し、「食事をしたり政策の意見交換をする」(斎藤氏)間柄となった。
実は、今夏の衆院選前から亀井氏は、「もう政権交代だ。郵政見直しをやるから、その時は一つお願いするかもしれない」と、斎藤氏に次期社長就任を暗に求めていた。斎藤氏は21日の記者会見で、鳩山内閣発足後にも同様の示唆があったことを認めた。
亀井氏は事前に小沢氏と相談したことは否定し、斎藤氏の起用は21日午前9時半ごろ電話で報告し、小沢氏は「ほほー」と述べて了承したと説明した。
ただ、政界では斎藤氏の起用について、小沢氏のブレーンだからとの見方がもっぱらだ。小沢氏に近い民主党幹部は、「面白い人事だ。亀井さんも小沢人脈でやろうと細かい配慮をしているな」と評価した。
民主党内には、国民新党が求める郵政民営化見直しに慎重な議員もいるが、小沢氏のブレーンと組めば亀井氏は「国民新党の政策の一丁目一番地」である郵政見直しを推進できる、というわけだ。
首相や小沢、亀井両氏にとって日本郵政の社長交代は、来年夏の参院選に向け、政治的利害が一致するため、「民営化に逆行」との批判はどこ吹く風だ。
国民新党や民主党にとって、民営化見直しを求める特定郵便局長関係者らの政治団体「郵政政策研究会」(旧大樹全国会議)の支援は欠かせない。郵政研などは国政選挙で100万票以上をたたき出し、両党候補への支援も熱心だ。
亀井氏は21日、郵政研幹部に電話し「おれが一番いい人を選んだから、みなさんとも呼吸を合わせてやっていける」と伝えた。
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