フランス杯を制し、帰国した織田信成=伊丹空港
今季初戦となったフランス杯を制したフィギュアスケートの織田信成(23)=関大=が20日、伊丹空港着の航空機で帰阪した。次戦の中国杯(29日開幕・北京)、そしてGPファイナル(12月3日開幕・東京)出場に向け、自己ベストの163・33点をマークしたフリー曲「チャップリンメドレー」の強化のため、同氏の特徴であったちょび髭(ひげ)を生やすことも示唆。課題の4回転ジャンプとともに、表現力も向上させ、身も心も“喜劇王”になる構えだ。
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今季初戦で貫禄を見せた男子のエースが、さらなる演技向上に向けて“仰天プラン”に乗り出す。自己ベストをマークするなど、好評だったフリー「チャップリンメドレー」について織田は「ちょび髭いいですね。今度やってみようかな。コーチと相談してみます」と、さらなる強化案として、喜劇王のトレードマークであった髭を挙げた。
ルール上、外れてしまうようなアクセサリー、小道具をつけると減点となってしまうため、つけ髭はできないが、生やすか、メークならOK。より完ぺきなチャップリン像を築き上げるために「週に1回」は剃(そ)るという髭を伸ばすことを示唆。同時に仏杯で回避した4回転ジャンプについても「心残りですね。次はしっかり入れて、成功させたい」と、力を込めた。
次戦の中国杯の結果次第で、3年ぶりのGPファイナル出場が決まる。「優勝できたことは自信になった。次は4回転を決めて、もう1度自己ベストを更新して、GPファイナルに行きたい」と、織田。バンクーバーというひのき舞台に上がるまで、“織田チャップリン”の進化は止まらない。
(2009年10月22日)