八ッ場ダム:6知事が視察 住民と意見交換も

2009年10月19日 11時45分 更新:10月19日 13時52分

八ッ場ダム建設予定地を視察する石原慎太郎東京都知事(中央)ら=群馬県長野原町で2009年10月19日午前11時39分、佐々木順一撮影
八ッ場ダム建設予定地を視察する石原慎太郎東京都知事(中央)ら=群馬県長野原町で2009年10月19日午前11時39分、佐々木順一撮影

 鳩山内閣が建設中止を表明した八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の関係6都県(東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉)の知事が19日午前、ダム建設予定地を視察した。午後は住民との意見交換会に出席する。

 メンバーは▽東京都の石原慎太郎▽茨城県の橋本昌▽栃木県の福田富一▽群馬県の大澤正明▽埼玉県の上田清司▽千葉県の森田健作--の各知事。6都県はダム建設の負担金を支出しており、いずれの知事も建設中止に慎重な姿勢を示している。

 チャーターしたバスでダム本体の建設予定地に到着した6人の知事は、国土交通省関東地方整備局の職員から周辺の状況などの説明を受けた。石原知事が岩盤の状況を質問すると、職員は「非常に硬く、削ると火花が出るほど」と回答。「地盤が軟弱という人もいるが」との大澤知事の問いかけにも問題ないと答え、6知事がうなずく場面もあった。

 現地視察については石原知事が9月18日の定例会見で「10月末に関東知事会があるので、その前に関係都県の知事さんと一緒に現場を見て、そこで意見統合していきたい」と話していた。

 一方、前原誠司国土交通相は16日付で6都県の知事に「しかるべき時期に意見交換の場を持たせていただきたい」との手紙を送っており、現地を視察した知事らの対応が注目される。【奥山はるな】

文字サイズ変更
この記事を印刷

PR情報

 

おすすめ情報

注目ブランド