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米国:「長続きしない」…異人種間結婚、治安判事が認めず

 【ロサンゼルス吉富裕倫】米ルイジアナ州の治安判事が白人女性と黒人男性のカップルに結婚許可証を発行しなかったうえ、「ほとんどの異人種間結婚は長続きしない。生まれる子供が心配だ」と発言し、批判が高まっている。米国では今年、白人の母と黒人の父を持つオバマ氏が大統領に就任したばかり。

 米CNNテレビによると、白人女性のベス・ハンフリーさん(30)が今月6日、黒人男性のテレンス・マッケイさん(32)と結婚するため、同州のキース・バードウェル治安判事に結婚許可証を依頼したところ、人種を聞かれ、「異人種間結婚は認めない」と言われたという。

 ベスさんは9日、同判事の妻から紹介された別の治安判事から結婚許可証をもらったが、「差別を受けた」と弁護士に法的措置を相談。一方、バードウェル判事は地元メディアに「黒人カップルの挙式を自分の自宅で行っている。自分は人種差別主義者ではない」「悪いことをしたと思っていないのに謝罪するのは難しい」などと正当化した。

 この件でボビー・ジンダル州知事が「憲法上の権利の明白な侵害だ。免許取り消しなど直ちに懲戒が行われるべきだ」と述べたほか、有色人種の地位向上を求める市民団体は「結婚させることは治安判事の職務の一つで、できないなら辞任すべきだ」と話すなど罷免や辞任を求める声が相次いでいる。

 治安判事は一般に軽微な刑事、民事事件を扱い、結婚手続きを担当する州もある。

毎日新聞 2009年10月19日 19時34分

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