Print this Post Article Lists Back

「端午文化」コンテンツ開発、世界的な祭へ /江陵

 江原道江陵市を代表する文化コンテンツと言えば、江陵端午祭だ。同市は世界遺産(文化遺産)である江陵端午祭の世界的価値を高め、端午を一年を通じて観光資源として活用するため、「江陵端午文化創造都市」と名づけた造成事業を行っている。

 この事業は、「端午祭の新千年継承」「端午の味わいあふれる都市空間作り」「端午文化コンテンツ開発・体験」「端午文化コミュニティー作り」「端午文化PR」の5分野、12推進課題、20大中核事業からなる。

 2019年まで計画されている長期施策で、国費・地方費など860億ウォン(約66億円)が投じられる事業だ。これにより江陵市は、端午祭を世界遺産にふさわしい世界的な祭として昇華・発展させ、1年中いつでも楽しめるインフラを構築する方針だ。

 2010年6月には「アジア端午文化祝典」も開催する予定だ。端午を祝う習慣があるアジア4カ国と世界無形文化都市連合(ICCN)加盟3カ国の計7カ国以上が参加し、端午にまつわる風俗や食文化などを紹介する。

 2012年には世界遺産の祝典も企画している。「千年の出会い、世界へ未来へ」(仮称)をテーマに準備しているイベントで、展示・パフォーマンス・体験・国際会議などが行われる予定だ。

 市民のためのカルチャー空間も整備される。江陵市は校洞一帯に、地下2階・地上3階建ての「江陵アートセンター」を建設する予定で、2010年6月に着工、12年の完工を目指している。

 一方、江陵市はこれまで主導してきたICCN事務局を招致するなど、世界遺産を抱える各都市との相互協力を促進している。ICCNは世界で無形文化遺産を持つ地方政府による国際機関で、2008年10月にエジプト・カイロで正式に発足、崔明熙(チェ・ミョンヒ)江陵市長が代表を務めている。

写真提供=江陵市

江陵==イ・ヒョクチェ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る