大阪府、公立４病院の統合先送り　国の交付金削減で

　大阪府は２１日までに、医療スタッフの配置や医療機器購入などで効率的な経営を可能にしようと２０１３年度中に計画していた府南部の公立４病院の経営統合を先送りすることを決めた。

　国が行う０９年度補正予算の見直しに伴い、施設建て替えなどに充てる予定だった地域医療再生基金の交付金が当初予定していた１００億円から２５億円に削減されたため。

　府によると、市立貝塚病院（貝塚市）、阪南市立病院（阪南市）、市立泉佐野病院（泉佐野市）、府立泉州救命救急センター（同）を経営統合し、独立行政法人が経営する計画だった。ただ、泉佐野病院と泉州救命救急センターの経営統合は計画通り進める方針。

　府は統合先送りの代わりに、４病院間で電子カルテの共有化など連携強化を進める地域医療再生計画をまとめる。