ノムさんお宝化！楽天グッズ全商品ほぼ完売

練習中の楽天ナインに、ちょっかいを出すＭｒ．カラスコ

　今季限りでの退任が決まっている楽天・野村克也監督（７４）の関連グッズほぼ全商品が、品切れ状態に陥っていることが２０日、分かった。年間売り上げは前年比３５０％増と飛躍的な伸びを見せており、マー君、岩隈に次ぐチーム第３位に急浮上。初のＣＳ進出と進退問題で話題を独占した今月に入ってからは、入手さえ困難な「幻の逸品」と化している。

　ない…。どれだけ探してもない。本拠地「クリネックススタジアム宮城」一塁側にあるオフィシャルグッズショップ店内から「ＮＯＭＵＲＡ」と「１９」の文字が消えていた。わずかに残るのは、一部の著作と「ボヤキ傑作選」ＤＶＤなど数点のみ。惜しまれながらグラウンドを去る老将より一足先に、グッズが売り場を去った。

　球団広報によると、野村監督関連グッズの年間売り上げは、前年比３５０％増。特に、ＣＳ進出決定と進退問題の騒動が交錯した今月に入ってからは、品薄のため、購入することすらできない状態となっている。通信販売を行う公式インターネットショップでもノムさんグッズの大部分が「在庫なし」。

　商品を取り扱う仙台市内のオフィシャルグッズショップ３店舗とインターネットショップには問い合わせが殺到。対応に追われている担当者は「メディアで『退任』と報じられることで、お客様の飢餓感があおられ、購買意欲につながったんだと思います」としている。

　就任当時から人気者だったことは間違いないノムさんだが、ショップ店員は「意外と、人気がグッズ販売につながらないのが、監督の特徴だったんです」と明かす。チーム内では、マー君と岩隈の両ＷＢＣ右腕が売り上げ１位、２位を並走。さらに、永井、嶋、山崎武ら人気者が後に続き、ノムさんは７～８位あたりというのが、昨季までの定位置だった。

　ところが、今季に入ってからは、チームの快進撃と比例するように、ノムさんグッズも第３位に急浮上。両エースに迫る勢いで一躍「ドル箱スター」となった。売上高では、フランチャイズとビジターのレプリカユニホーム（各６０００円）、マフラータオル（２０００円）がトップ３。販売個数では応援うちわ（４００円）、応援バット（５００円）、ミニハンカチタオル（５００円）が人気。もちろん、現在は店頭から姿を消し、レアグッズとなっている。

　今季限りで退任することもあり、再生産や再入荷は現時点で「未定」（球団広報）。販売期間のボーダーラインも未定となっている。仮に名将が日本一で有終の美を飾りでもすれば、グッズのプレミア化は、さらに拍車がかかりそうだ。

　◆カラスコ挑発「巨人来い！！」　楽天の非公認マスコット・Ｍｒ．カラスコが２０日、巨人に「日本シリーズまで上がってこい！」と宣戦布告した。

　これから運命の第２ステージだというのに、気が早過ぎるチョイ悪マスコット。実現すれば、４年ぶりの上陸となる東京ドームで、前回はローズ（現オリックス）の長男・カールＪｒ．君に、ジャイアントスイングを食らわせたが「今回はジャビットに延髄斬りをお見舞いする」と、穏やかではない目標を設定。さらに、なぜか本紙を目の敵にし「スポーツ報知を襲撃してやろう」と予告した。

　巨人にこだわる理由は「主演映画の『カラスコライダー』が、１１月１４日から都内で公開するんだ」と実に単純。都民の前で暴れ回って、映画の宣伝をしたいだけみたいです。

（2009年10月21日06時03分スポーツ報知）

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