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笑顔で「加トちゃんぺ」を披露した加藤茶
10月末から入院していたザ・ドリフターズの加藤茶(63)が25日、都内で会見し、血管内の膜が裂ける「大動脈解離」という大病で、約10時間におよぶ手術を受けていたことを公表した。174分間心肺停止させ、体温を23度に下げるという大手術からの生還に「生と死の間をさまよった。生きてるのが奇跡です」。29日に退院する予定だが、来年2月までは療養するという。
「入院して2週間くらいは生と死の間をさまよっておりました。術前は生きて帰れるもんだと思っていたけど、後で大変だったと聞いて、自分は生かされているんだと思った」会見冒頭、白髪を隠すためにニット帽をかぶって出席した加藤は、淡々とした口ぶりで衝撃の事実を打ち明けた。入院前から体重は9キロ落ち、ほおがこけていた。
昨年5月にも冠動脈狭さく症でカテーテル治療を受けるなど心臓に持病のあった加藤は10月下旬、胸が苦しくなったため自ら救急車を呼び病院に運ばれ、そのまま緊急入院した。会見に同席した医師団の説明によると、11月6日に行われた手術は、一般に死亡率が15~30%という極めて難易度の高いものだった。手術中の心肺停止時間は174分間。体温を23度まで低下させ、脳以外の血流をすべて止めて、解離した血管を人工血管で置換した。合計9時間56分の大手術だった。
手術後4日間は人工呼吸を装着し、意識のない状態だった。ICUに7日間入った後は「ICU症候群」というショック状態に陥り、「訳の分からないことや、夢のようなことを言っていた。正気に戻るのに時間が掛かった」。合併症の危険もあったため、しばらく面会謝絶だった。
入院中は03年に離婚した前妻が看病に駆け付けた。「面倒見てくれるのは彼女だけ。人に対してやさしくなれた」肉類や中華料理などの高コレステロールの食事から、塩分が通常の3分の1くらいの入院食に一変し「おかげで体調はすごくいい」。手術後は普通に歩けないほどに筋力も落ちたが、リハビリで回復した。
退院は29日の予定だが、1月中は自宅で休養する。その後は血圧などを見ながら復帰する予定だが「今は歌も1曲歌えない。元の加藤茶になるまでもう少し待っていて下さい」。最後は復活の「加トちゃんぺ」も披露したが、しばらくは無理の出来ない状態が続きそうだ。
◆大動脈解離 大動脈の血管壁は内膜・中膜・外膜の3層構造で出来ているが、内膜が何らかの原因で破たんして、血が血管壁を2つに裂きながら流れてしまう病気。短時間で解離が大動脈の広範囲に進展する。症状は胸部の激痛など。発症からの生存率は48時間で50%、1か月で5%。石原裕次郎さんも患った(その6年後、肝臓がんで死去)。
◆ドリフ3人ホッ 志村「そんな大変だったのか」仲本、高木「また4人でやろう」
所属事務所のイザワオフィスによると、加藤の病気公表会見は、ドリフの3人のメンバーたちもテレビで見守った。
志村けん(56)はこの日朝、自宅で生中継を見たという。最近は健康情報に精通しているが、会見に同席した医師団の説明を聞いて「そんなに大変な手術だったのか」と漏らした。面会謝絶になっていたため、見舞いに駆け付けられなかったことを悔やんでいたが「とにかく元気になってよかった」と話していた。
また面会謝絶と知らず、面会していた高木ブー(73)や仲本工事(65)も加藤の奇跡の生還に大喜び。「また4人でやりたい」と話していたという。
(2006年12月26日06時06分 スポーツ報知)
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