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興毅、過酷スパーやる!1日最低6ラウンド

 合宿先のフィリピンに出発した亀田興毅=成田空港
 合宿先のフィリピンに出発した亀田興毅=成田空港

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(11月29日、さいたまスーパーアリーナ)

 挑戦者・亀田興毅(亀田)が19日、王者・内藤大助(宮田)との決戦に向けて、成田空港から単身で出発し、合宿地のフィリピンに入った。初のフィリピン合宿に臨む興毅は、5日という短期間で30ラウンド以上のスパーリングを敢行。合宿初日はマニラ市内のエロルデジムでジムワークを行い、軽めの調整で汗を流した。24日まで実戦練習に徹し、2階級制覇へ体をいじめ抜く。

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 決して甘えは許されない。初めて行うフィリピン合宿で、興毅は自分自身にハードメニューを課した。「今回はスパーリングを徹底的にやる。1日最低、6ラウンドは必ずやる。30ラウンド以上はやってくる。世界戦前の最後の合宿やからな」。成田空港で決意を口にし、フィリピンへたった。

 午後にマニラに到着すると、市内のジムでジムワークを開始した。11月上旬に出版を予定している自伝の締め切りに追われ、前日は一睡もせずに飛行機に乗り込んだ。疲れが心配されたものの、ジムに直行し、軽く汗を流した。

 体と脳に負担がかかるため、通常5日連続でスパーリングを行うことはない。だが、今回はマニラへの滞在が6日間と短く、ハードメニューを強行せざるを得ない。興毅は「相手さえいれば、1日8ラウンド以上やるかもしれん」と積極的な姿勢を見せている。

 今回の合宿で仮想内藤に適した選手がいれば、日本に呼び寄せる。パートナーの“スカウト”も兼ねているため、可能な限り多くの選手と拳を交える。「フィリピンは暑いけど、いいスパーリングができそうや。フィリピンは初めてやし、明日からが楽しみや」。決戦まで1カ月余りに迫った。しゃく熱のフィリピンで単身、興毅が過酷な修行を敢行する。

(2009年10月21日)
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