初の裁判員裁判スタート 10/20 18:50
一般の人たちが刑事裁判に参加する、県内では初めての裁判員裁判が、きょうから甲府地方裁判所で始まりました。
裁判員には男性2人女性4人が選ばれ、裁判に参加しました。
裁判の開始に先立ち、きょうは午前9時15分から、裁判員を決定する選任手続きが行われました。
甲府地裁から呼び出しを受けたのは、病気や仕事などの理由で、辞退が認められた人を除く34人の裁判員候補者です。
きょうは1人が欠席しましたが、33人が裁判所を訪れました。
そして、裁判官による面談と抽選の結果、男性2人、女性4人の6人の裁判員と2人の補充裁判員が決定しました。
審理の対象となっているのは、今年6月に甲州市で起きた殺人未遂事件で、甲州市塩山牛奥の会社員清水政喜被告60歳が、殺人未遂の罪に問われています。
起訴状によりますと、清水被告は今年6月3日の未明、甲州市の自宅で当時87歳の母親が寝ていたところを果物ナイフで心臓を刺し、全治10日のけがをさせたとされています。
裁判は被告人が罪を認めるかどうかの罪状認否が行われ、清水被告は「事実です」と答え、起訴された内容を認めました。
あすは証人尋問や被告人質問が行われ、検察側が求刑して裁判は結審し、あさって午後4時から、山梨県では初めての裁判員裁判の判決が、言い渡されることになっています。
裁判で弁護側は起訴された内容については争わないとしていて、裁判は量刑、つまり刑の重さ執行猶予がつくかどうかなどが焦点となります。
裁判員裁判、法廷では 10/20 18:50
初公判の法廷では、これまでになかった光景も見られました。
法廷では中央の3人の裁判官を挟み、左側に女性・男性・女性、右側に女性・男性・女性の順に裁判員が座りました。
左前方には、グレーのトレーナーに黒いズボンの清水被告。
そしてこれまでの刑事裁判と同様、裁判官の目の前で、被告の手錠が外されました。
「被告人は前へ」と裁判長に促され、弁護士の隣の席から証言台に移動した清水被告は、検察官が読み上げた起訴状に対し「事実でございます」と小さな声で答え、起訴された内容を認めました。
その後行われた冒頭陳述で検察側は、裁判員にメモを配り、大型モニターに家族構成などの図や表を写しだし、これまでの裁判と比べ、ゆっくりとした口調で、犯行に至ったいきさつを説明しました。
モニターの画面には検察官の言葉に合わせる用に文字が表示されます。
これは視覚的に裁判員の心に訴えようという試みで、裁判員達は、モニターに注目しながら時折メモをとっていました。
このモニターを用いて検察側は、清水被告の長女がコンパニオンのアルバイト先で、遅刻などをした際に課せられた罰金が1000万円以上に膨らんだこと。
そして借金の解決に悩み、母親を残していくわけにはいかないと考え、無理心中を決意したと指摘しました。
さらに検察側は事件の凶器となり、被害者の血痕のついた果物ナイフが入った透明のアクリルケースを、裁判員1人ひとりに見せました。
この時左から3番目の女性裁判員は眉間にしわをよせ、一番左の女性裁判員はアクリルケースを持たずに返しました。
そして検察側は清水被告が母親の心臓をめがけ、力を込めてナイフを刺したなどと殺意の強さがあったと指摘しました。
これに対し弁護側は「被告人は今回の事件を反省悔悟している」「公訴事実については争いはありません」と述べました。
一方で「長女の借金は正当なものではなかったものの、それを解決できない苦しみや、借金の返済に追い込まれた悔しさがあった」と話し、無理心中を図ろうとした被告の心情を訴えました。
法廷で清水被告は終始うつむいていましたが、検察側が長男の供述調書を朗読すると涙を流す場面もありました。
6人の裁判員は時折メモをとっていましたがきょうは法廷内で発言することなく、きょうの公判は予定よりおよそ30分早い午後4時過ぎに閉廷しました。
耕作放棄地再生の農作業スタート 10/20 18:50
農家の高齢化などにより、増加している耕作放棄地の再生作業が、甲州市で始まりました。
この取り組みは、JAフルーツ山梨の営農サポートセンターが、県の協力を得て行うもので、長い間、作物の栽培が行われていなかった耕作放棄地を、農業用機械を活用して、再び畑として、使える姿へ再生します。
取り組みのスタートとなった今日は、甲州市塩山下粟生野にある、15年以上放置されたおよそ25アールの土地で、草木を除去する作業を行いました。
生まれ変わる土地を借りて、モモを栽培するのがこの地域のモモ農家、岡暎さん。
新しくできるこの畑を、娘さんたちが新しく農業を始める場として、使うということです。
JAフルーツ山梨では、年内は、同様の作業の予約が入っているということで、耕作放棄地の問題解決の糸口として、この取り組みに今後も期待が寄せられます。
俳優の菅原文太さん活動開始 10/20 18:50
北杜市明野町を拠点に農業法人を設置した俳優の菅原文太さんが、きょうから本格的な農業活動を開始しました。
菅原文太さんは後継者不足など農業が置かれた現状に触れたことをきっかけに、自ら農業に取り組むことを決意し、今月、北杜市明野町に農業法人「竜土おひさまの里農園」を設立しました。
浅尾地区で遊休農地、およそ3000平方メートルを借り、きょうから本格的な活動をスタートさせました。
そして菅原さんが土作りのためのライ麦の種を撒いたり、農業法人のスタッフが玉ネギの苗を植えました。
どういった野菜を中心に育てていくかは、これから決めていくそうですが、「子ども達に喜んでもらえるものを作りたい」と、安全な野菜作りへのこだわりを見せています。
菅原さんは、「土をいじって、土と格闘しながら、土が振り返ってくれると良いものが出来る。
きょうはその始まりだ」と、決意を新たにしていました。
先週、県の農業協力隊推進事業のコーディネーターの委嘱を受け、農業に携わる若者の育成にも意欲を見せる菅原さん。
この他、きょうは地域の耕作放棄地を訪れ、これらの解消にも積極的に取り組む考えで、有名俳優が挑戦する「農業」という新たな舞台での活動が注目されます。
「かっぱめし」試食会 10/20 18:50
富士河口湖町の名物料理として売り出し中の、「かっぱめし」の試食会が開かれました。
「かっぱめし」とは、ご飯にカッパの好物と言われるキュウリの浅漬けを乗せ、山芋のすりおろしとのりとゴマをかけたものです。
富士河口湖町のホテルや飲食店関係者で組織する名物開発委員会が、河口湖に伝わるカッパの民話にちなみ、新たな「名物」として今年3月に売り出しました。
きょうは、PRのための試食会が開かれ、一般の人や観光業者およそ60人が参加し、「さっぱりしておいしかった」「お客さんが来たら連れて食べ歩きをしたい」などと感想を話していました。
今のところ町内のホテルや飲食店およそ50軒で、それぞれに工夫したかっぱめしを出しているということですが、来年は、かっぱめしの店のマップを作成することも検討しています。
医療従事者へのワクチン接種開始 10/19 18:50
新型インフルエンザワクチンの接種が、きょうから最優先の医療従事者を対象に、始まりました。
新型インフルエンザのワクチンは、生産量が限られているため、接種には優先順位がつけられています。
最優先は医療従事者で、県内でもきょうから接種が始まりました。
このうち甲府市朝日一丁目の井上内科小児科医院には10人分のワクチンが届いていて、けさ看護師4人にワクチンを接種しました。
病院では今後、救急隊員などにも接種していくということです。
ところで厚生労働省は、国産ワクチンの接種回数を、幼児や一部の持病がある人を除いて、2回から1回に改める方針です。
その場合優先者の接種時期が前倒しになる他、これまで優先対象でなかった人も、ワクチン接種ができる可能性が出てきます。
その接種方法ですが、第二優先者となっている妊婦と基礎疾患のある人は、医療機関に事前の予約が必要です。
そして妊婦は母子手帳が、また基礎疾患のある人の内、かかりつけの医療機関以外で接種する場合は、証明書が必要になります。
県は近く、一般の人がワクチン接種できる医療機関を公表する予定です。
あすから県内初の裁判員裁判 10/19 18:50
県内で初めての裁判員裁判があす甲府地裁で始まります。
裁判員が裁くことになるのは、今年6月、甲州市で起きた殺人未遂事件です。
殺人未遂の罪に問われているのは、甲州市牛奥の会社員清水政喜被告60歳。
起訴状によりますと清水被告は6月3日の未明、甲州市牛奥の自宅で、寝室で寝ていた当時87歳の母親の心臓部分を、殺意を持って果物ナイフで刺し、全治10日のけがをさせたとされています。
弁護側は起訴された内容について争わないとしていて、今回の裁判は量刑、つまり刑の重さをどう判断するかが焦点となります。
裁判員裁判はあすから3日間連続で行われます。
あすはまず午前中に選任手続きを行って、裁判員を決定します。
甲府地裁はこれまでに抽選で選んだ49人に裁判員裁判への呼出状を送っています。
このうち年齢や職業などから事前に辞退を認められた人を除いた人が、裁判員候補者です。
選任手続きでは、裁判所側が裁判員としての役割や事件の概要などを説明します。
その上で裁判官が公平な裁判ができる候補者かどうか面談し、最終的に抽選で6人の裁判員と2人の補充裁判員が決まります。
裁判は初日に冒頭陳述や証拠調べ。
2日目は証人尋問や被告人質問、そして検察側の求刑があり、午後2時半過ぎに結審します。
そのあとは評議で、被告人が有罪か無罪か、有罪ならばその刑の重さなどを裁判官と一緒に話し合います。
そして3日目の午後4時に判決が言い渡される予定です。
高速逆走で警察が注意呼びかけ 10/19 18:50
おととい、笛吹市の中央道で82歳の男性が運転していた車が逆走し、これを避けようとした車が中央分離帯に衝突、乗っていた3人がケガをする事故がありました。
高速道路逆走の通報は、県内で今年12件に上っていて警察では、注意を呼びかけています。
逆走した車を運転していたのは、甲斐市に住む82歳の男性で、中央道上り線を走っていて道を間違えたと思い、甲州市の釈迦堂パーキングに入り、Uターンしました。
その後この車を避けようとした車が中央分離帯のガードレールに衝突、乗っていた3人が軽いケガをしました。
逆走した男性はこの事故に気付かず、さらに2キロほど走ったところでパトロール中の中日本ハイウェイ・パトロールの車に停められたということです。
男性は中央道の通行券を持っておらず、警察の調べに対し、「自宅から昭和町のショッピングセンターへ向かおうとしていたが、道を間違えたと思い戻った」などと話しているということで、警察では、男性が甲府南インターから通行券を取らずに入り、中央道を走っていることに気付いていなかったと見ています。
県警高速隊によりますと、県内の中央道などを逆走しているという通報は、今年に入ってから12件に上っていて、特に高齢のドライバーは判断力や運動能力が低下する人もいるため、注意が必要です。
児童買春で組員を逮捕 10/19 18:50
女子中学生らとわいせつな行為をしたとして、暴力団組員の男が逮捕されました。
児童買春の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団の組員で、都留市玉川の伊藤ひろし容疑者35歳です。
大月警察署の調べによりますと伊藤容疑者は、今年6月に県内の14歳の女子中学生と、また7月には県内に住む15歳の無職の少女と、18歳未満と知りながらわいせつな行為をして、その見返りとして金銭を渡した疑いが持たれています。
伊藤容疑者は容疑を認めているということです。
厳しさの中、高校生就職面接会 10/19 18:50
厳しい就職状況の中、高校生を対象にした就職面接会が開かれました。
これはジョブカフェやまなしが主催したもので、来年春に卒業予定の高校生を対象にしています。
きょうは35の企業や法人が、また高校生は140人が参加しましたが、企業は去年よりも23社、高校生も80人も少なくなりました。
この背景には、過去最悪といわれるほど厳しい高校生の就職状況があります。
今年7月末現在の高校卒業予定者の有効求人倍率は0.51倍と過去最低となり、県内での求人も昨年同時期のほぼ半分となってます。
進路担当の教諭によりますと、希望の職種がなかったり条件が悪かったりするため、就職ではなく専門学校への進学に切り替える生徒が増えているということです。
市川三郷町長選挙 久保さん3選 10/18 23:04
任期満了に伴う市川三郷町の町長選の投開票がきょう行なわれ、現職の久保真一さんが3選を果たしました。
市川三郷町長選はきょう投票が行われ、開票の結果、久保真一さん7331票、青沼博さん4250票で、現職の久保さんが、前の町議で新人の青沼さんをやぶり、3選を果たしました。
投票率は78.69パーセントで、前回を6.27ポイント下回りました。
久保さんは財政の健全化や教育・福祉の充実を推進したいと抱負を述べました。
山梨クィーンビーズ 初勝利 10/18 16:37
女子バスケットボールW1リーグが、きょう富士吉田市で行われ、山梨クィーンビーズは、ビックブルー東京と対戦しました。
開幕戦黒星のクィーンビーズ。
Wリーグ昇格のためにも、きょうの試合は落とせません。
そのクィーンビーズは、前半、キャプテン浅石が、相手のボールを奪いそのまま決めるなど試合の流れを引き寄せ、38対35とリードして折り返します。
後半、ビッグブルーにスリーポイントなどで反撃を許しますが、最後まで集中力を切らさず、75対66と開幕2戦目で初勝利を飾りました。
次は今月25日、愛知県でトヨタ紡織と対戦します。
VF甲府 栃木を下し3位キープ 10/18 16:08
ヴァンフォーレ甲府は、きょうアウェーで栃木と対戦し、2対1で勝ちました。
ヴァンフォーレは、J1昇格圏内の3位をキープしています。
中学ラグビー選手権 決勝 10/18 16:26
県中学ラグビー選手権大会の決勝戦が行われ、東桂中と笛川中が対戦しました。
試合は前半から赤と黒のジャージの東桂が、フォワード、バックス一体となった攻撃で笛川陣内に攻め込み、前半16分、先制のトライを奪います。
後半に入っても、組織力に勝る東桂が立て続けにトライを奪い、リードを広げます。
対する笛川も終盤1トライをあげますが、結局、24対5で東桂が14年ぶり5回目の優勝を果しました。
東桂は、来月、埼玉県で開かれる東日本大会に山梨県代表として出場します。
重文「釈迦涅槃図」を特別公開 10/17 19:17
国の重要文化財で普段は見ることができない「釈迦涅槃図」が笛吹市のお寺できょう、特別に公開されました。
笛吹市石和町松本の大蔵経寺に伝わるこの「釈迦涅槃図」は1435年の室町時代に描かれたもので国の重要文化財に指定されています。
きょう1日限りの特別公開には県内外からお寺の檀家などおよそ250人が集まりました。
「釈迦涅槃図」は釈迦が亡くなった時の情景を描いたものですが絵の詳しい解説も行われ人物の配置や弟子達が悲しむ様子などの説明を受けていました
高校ラグビー大会が開幕 10/17 19:17
花園を目指す全国高校ラグビー大会の県予選がきょう開幕しました。
今年の県予選には甲府一校や甲府東など5つの高校でつくる合同チームを含め、13校、9チームが出場しました。
きょうは南アルプス市の御勅使南公園ラグビー場で開会式が行われ、参加する13校の選手達が力強く入場行進しました。
そして、日川高校の宮澤貴裕主将が「花園への道につながる今大会を思う存分、楽しむことを誓います」と選手宣誓をしました。
きょうは1回戦1試合が行われ東海大甲府が33対7で富士北稜を下しました。
大会は今月31日に準決勝、来月8日に決勝が行われます。
「不況をどう生き抜くか」経済講演会 10/17 19:14
不況の中、企業がどう生き抜くかをテーマにした講演会が都留市で開かれました。
この経済講演会は、財団法人 堀内浩庵会などが開いたもので、経済学者の中谷巌さんが「世界大不況をどう生き抜くか」をテーマに講演しました。
このなかで中谷さんは失業率が上昇するなど雇用の安定にはまだ時間がかかると指摘しました。
その一方で、「日本企業の強みは、一般従業員の優秀さにある」と述べ、「従業員の個性を伸ばすことが不況を生き抜く原動力になる」と訴えていました。
平泳ぎ日本記録保持者が水泳教室 10/17 19:21
平泳ぎの日本記録保持者、本多勇樹さんによる水泳教室が南アルプス市で開かれました。
この教室はフィットネスクラブの後楽園スポーツが開いたものです。
きょうは今年7月のローマ世界選手権で50メートル平泳ぎで日本新記録を出した本多勇樹選手が50代から70代のスイマー、およそ20人に泳ぎ方を指導しました。
本多選手は平泳ぎを中心に体を一直線にして水の抵抗を少なくすることや水を蹴るときの足の使い方などを一人一人に分かりやすく説明していました。
地方での水泳教室は初めてという本多選手は「こうした教室で沢山の人の水泳技術の向上に貢献したい」と話していました。