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1992年11月…今からもう10年と2ヶ月前になります。
たくさんの風船をつけた「ファンタジー号」という風船ゴンドラで世界初の太平洋横断をめざした“風船おじさん”って覚えていますか?あの頃、テレビのワイドショーは軒並み、その話題で持ちきり、ちょうど、同じ時期に宮沢りえと貴乃花が婚約発表をしたのと重なったお陰で「お父さんのワイドショー講座」で2位にとどまっていました。
 実はこの風船おじさん、私の父なのです。正確に言えば、血のつながりはありません。でも、父と母は高校の同窓生で、最初は学校や友人のために動き回っているお人好しな父を母は「すごい人だな〜」と思っていた程度だったらしく、その後、母の運転手になってくれたり(今で言うアッシー君!)母の最初の結婚式で録音係をしたり、その後、私が生まれた時にも見に来てくれたり…二人の友人としての歴史は長く、だから、何の違和感もなく家族になりました。父親というより仲間っていう感じ。お騒がせというイメージの強い“風船おじさん”の本当の飛行目的を伝えてくれるメディアはなく、一昨年、母が一大決心をして父のことを本にしました。(『風船おじさんの調律』石塚由紀子著 未来社→ファミローザ・ハーモニーのHPよりお申し込みいただけます!→GO)
本当の目的…それは「鳴き砂保護」のメッセージをアメリカに持っていくこと。それをより強いインパクトで届ける為に、父は迷わず風船を選びました。幼い頃から風船が大好きで、風船で大空へ飛んでいきたいと夢見ていた…そして父はピアノ調律師で、こよなく音楽を愛する人で、風船によって音になれるという体験をしていた…(1989年、横浜万博で父は、登山用のハーネスに幾つもの風船を付けて宙を漂う“空中散歩”というアトラクションを作り、2才の赤ちゃんから80才のお年寄りまで、沢山の人が空中遊泳を楽しみ大好評でした。風船で空に漂う感覚は自分が音になったような感覚だったと母も言っていました)とにかく父は長年の夢を果たすべく、行動を起こしたのです。
ところで「鳴き砂」って知っていますか?砂浜を歩く砂が摩擦を起こして「キュッキュッ」と音の出る現象で、環境汚染のないきれいな砂浜でしか聞けません。地球がどんどん汚れていっている今、その場所はどんどん少なくなっています。日本で有名なのは島根県仁摩町の琴ヶ浜という所で、そこには仁摩サンドミュージアムという砂の博物館があり、琴ヶ浜の保全を通して、環境保護を訴えています。アメリカのネバダ州に鳴き砂の砂丘があり、そこも荒らされつつあるので、そこを目的地にして「皆で鳴き砂を守ろう!地球を守ろう!」というメッセージを届ける為に父は飛び立ちました。
現在、KIDS STREETのイチオシでミュージックつみきを紹介させてもらっていますが、この積み木は“風船おじさん”の発案によるもので、見本も自身で手作りしました。調律師で子供大好きだった父は、沢山の家庭に調律に行き、そこで“つまらない”とピアノをやめていく子供達を見て、どうしたらピアノの、音楽の素晴らしさ、大切さを子供達に伝えることが出来るか、子供達を集めてはホンネを探り、始終考えていました。その結果生まれたのが、“ピアノアンサンブル”(これは、ピアノのお稽古の初歩でやるバイエル、ブルグミューラーなどの曲を編曲したオーケストラをバックに弾くというもので、当時はカラオケが流行り始めた頃、カセットテープのソフトで、自宅で気軽にオーケストラと合わせることが出来ます。練習は孤独な作業だから、それが少しでも楽しさに、そしてやる気に変わればという発想からのもので、小さい子供だけでなく、指の動かない身障者の方のリハビリ、既に音楽を勉強している人にも大切なことを気づかせてくれる貴重な教材です。)、そして“ミュージックつみき”でした。音を楽しく覚えられるように。普通の積み木の素材で作るよりも、ピアノを作る木材で作れば軽くなるから小さい子も扱える、楽器と同じ木だと思えば親しみも持てる…たくさんの気遣い、思い入れの詰まった父の作品です。
昨年、母が作詞、私の作曲で「鳴き砂のほほえみ」という歌を作り、私の長女の彩音が初演しました。子供でも大人でも歌えるように作ったので、その後、コンサートで妹が歌いました。その歌の説明をするに当たり、初めて“風船おじさん”が私達の父親であることを話しました。それまでは、父のこと、私達の音楽のことを軽々しく受け止めて欲しくなかったので、あえて自ら公表するような事はしないでいました。自然に言う気になる時が来ると思っていて、やっとその時が来た感じがしたので…。初めて言ったのは、昨年の秋、野尻湖プリンスホテルでのコンサートの時で、話した途端、一瞬シーンとなり、その後、あちらこちらで「え〜?」「どうなったんだ」などなどの声が聞こえ、ザワザワして、何だか学校の教室みたいな状態で、思わず笑ってしまいました。「今はどうしてるんでしょう…?」と聞かれると、必ず答えています。「きっと今も飛び続けていると思います。」
そんなの無理だ、できっこないよ〜!というようなことを実行してしまう勇気とパワーの塊のような父でした。だから「やる!」と聞いた時も、父の夢を実現する力を信じていたし、ちょっと旅行にでも行ってくるって感じの気軽さで、反対するとか心配するとか、そんな考えも浮かばなかったような気がします。勿論、母は付き合いも長く、その夢が父にとってどれだけ大切なものであったか知っていただけに、止めたいけど、止められない…辛さで一杯だったと思います。勇気とパワー…それは子供達には勿論、生きている皆に絶対に必要で、でも現在、失われている、欠けているもののような気がします。間違ってもいい、失敗してもいいんだ、やってみようよ!という事を実際に行動した父に、その気持ちを失いつつある子供達に、大人達に、これからもずっと、高い空から語り続けて欲しい。声なき言葉が皆の心に届きますように…。父が見せてくれた夢の続きを私達は音楽で、奏で続けていきたいと思っています。
お勧めのCD
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レディ・デイ・ザ・ベスト・オブ・ビリー・ホリデイ / ビリー・ホリデイ
発売日: 2002/11/20
定価:\3,600(税抜)
品番:SICP-245

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レディ・デイ・ザ・ベスト・オブ・ビリー・ホリデイ / ビリー・ホリデイ

史上最高の女性ジャズ・ヴォーカリストだと万人が認めると言われているビリー・ホリデイ。言い表せない沢山の気持ちが深く深くこめられたような声はとても印象に残ります。
1915年、アメリカのメリーランド州で15歳の父、13歳の母のもとに生まれた彼女は、10歳で強姦された時、被害者であるにもかかわらず人種差別による偏見のため不良少女として扱われ、感化院に送られます。そして家庭崩壊。娼婦に身を落としながらも、何とかメイドの仕事を得ますが、家賃滞納で追い出され、途方に暮れた彼女はあるクラブで仕事を懇願。その場で歌った彼女の歌は多くの人の心をひきつけ、15歳の歌手ビリー・ホリデーが誕生しました。39年に大ヒットした「奇妙な果実」は、リンチに会って殺された黒人が木につるされ、奇妙な果実がぶら下がっている情景を唄った黒人の怒りと嘆きを唄う人種差別に対する抗議の歌でした。実際、この歌がレコーディングされたとき、レコードの発売をさせないような圧力がかかったと言います。想像できないほどの勇気が必要だったと思われるこの歌の発表は、大変な社会的反響を巻き起こしました。
40年代半ばには絶頂期を迎え数々の名唱を録音し後世に残しましたが、その後も数多くの人種偏見に苦しめられたビリーは、精神的苦痛から急速に麻薬に陥っていきます。ビリーがいつも長袖の服を着たり、長い手袋をしていたのは、注射針の跡を隠すためだったそうです。そして44才で生涯を終えました。彼女の人生は、ミュージカルとなり、長い間にリメイクされながら、アメリカでは今も変わらず人気作品として、あちらこちらで上演されているそうです。(日本語版でも上演されたこともあるそうです)この2枚組のアルバムは、9枚組BOXセットから抜粋した2枚組究極ベスト盤です!数多くのアーティスト、著名人達のビリーへの思いを綴ったコメントも完訳して付いています。そろそろジャズを聴いてみようかなと思っていた方にもお勧めです。彼女の魂が癒されていることを祈りながら、伝説の歌声に是非,酔ってみてください。

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