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風船おじさん……覚えている方いるでしょうか?彼は私の2番目の父親です。元気に飛びだっていったくせに、そのまま消えてしまいました。たくさんの風船を特注で作った檜の風呂桶に付けて、彼なりに考え抜いた必需品を沢山つんで飛びだっていき、未だに何一つ出てきていない。だから、私たち家族は未だに飛び続けているか…無人島におりて生活しているか…記憶喪失になって普通に生活しているとか…この世からいなくなったとは思ってないし、思えない。でも、一つだけ私が悔いていることがある。父が飛び立つ前に入籍した母は、もちろん父の計画を心から喜んでいた訳ではない。本当は心配で心配で止めたいと言う気持ちと、父の夢の実現、それに対する入れ込みようを見ていて、応援しようと言う気持ちの間を行ったり来たり、本当に辛そうだった。だから、私も父に対して、反感めいた気持ちと応援したい気持ちとが複雑に共存していて……だから、態度は相当、そっ気なかったと思う。父は笑って応対してくれてたけど、心の中では辛かったかもしれない。母は出発の日が近づくにつれ、無口になっていき、陰で泣いたりしていた。ともすれば、陰鬱な雰囲気になってしまう家の中で、父はあえて明るく振る舞っていたのだと思う。本当は心配や不安を抱えていただろうに。私は我関せずみたいなサバサバした態度で居たと思う。だって、もう会えなくなるなんて思ってなかったんだもの。出発前夜、私と妹二人は、父の到着予定地がアメリカと言うことで、日本では買えない、欲しい口紅のリストを書いて渡した。今、考えると冗談みたいだけど、それくらいお気楽に考えていたのだ。父は笑って、そのリストを受け取り、胸のポケットにしまっていた。命をかけた夢の決行に渡したものが、自分の欲しい物を羅列したリストだなんて……今、思うと泣きたくなってくる。なんでもっと、心配しなかったんだろう。なんでもっと父の気持ちを理解しようとしなかったんだろう。していなかった訳ではないけれど、もっともっとしてあげられたはずだ。もっともっとしてあげていたら、態度も違っていたはずだ。もしかすると、それで反対をすることになって、父は断念して……そしたら、今も一緒に居れたかもしれない。ありがとうって言うべき事もたくさんたくさんしてもらった、横柄な態度でごめんなさいって言いたいことも、たくさんある。なのにもう、直接は伝えられない。続く |
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