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 更新時間: 2009年10月20日20:13:24

岐阜・乗鞍のクマ襲撃から1ヵ月 被害者が恐怖語る

9人の重軽傷者を出した乗鞍スカイラインでのクマ襲撃から1カ月、100針以上を縫う大けがをしながら九死に一生を得た男性が当時の恐怖を語りました。

9月、シルバーウィークの初日。乗鞍岳の駐車場に現れたクマが、9人に重軽傷を負わせた。体長1.3mの1頭のツキノワグマが大惨事をひき起こしたのだ。あれから1カ月。クマに襲われた一人の被害者が当時の恐怖を語った。現場近くで山荘を営む小笠原芳雄さん(59)。クマが人を襲っているのを聞き、助けるために駆けつけた。「離そうとして手をたたいたり声をかけたりとか、以前に(クマが逃げた)経験があったものですから。でもクマも興奮してたんですね。振り返ったらワッという形で口をあけていましたから」。クマに襲われた小笠原さんは、左の手と腕を骨折。顔と腕を合計100針以上も縫い合わせる手術を受けた。今も日常生活に支障があるという小笠原さんだが、一つ間違えば命を落としていたかもしれなかった。奥さんは「息子が助けに入らなかったら、命がなかったかもしれないし」と話す。小笠原さんを救ったのが、息子の徹さんだった。無意識のうちにクマに向かっていたという。あの大惨事の裏には、命をかけた親子の救出劇があった。

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