岡山放送局

2009年10月20日 22時46分更新

最上稲荷が日蓮宗に


最上稲荷の名で親しまれている岡山市北区の妙教寺が日蓮宗に復帰し、20日、寺で式典が行われました。
20日は妙教寺の本堂に僧りょや信者の代表90人が参加して式典が行われました。

最上稲荷として知られる妙教寺は1200年前に作られかつては日蓮宗に所属していましたが、昭和29年以降は独自の「最上稲荷教」の総本山とされてきました。

しかし、指導者の高齢化で若手の僧りょを独自に育成するのが困難になってきたことなどから最上稲荷教は解散することになり人材や施設が充実している日蓮宗に55年ぶりに復帰したものです。
式典では住職にあたる山主が本尊に向かって日蓮宗に復帰した経緯などが記された「奉告文」を読み上げました。

最上稲荷は毎年、正月の初詣には55万人以上が訪れるなど広く市民に親しまれていて、寺では「祈祷やお札などの信仰上では変化はないので、今まで通り参拝してほしい」としています。