兵庫の公立病院、違法残業を放置 勧告後も2年以上兵庫県三田市にある市立の三田市民病院が、時間外労働に関する労使協定(三六協定)を結ばずに看護師らに残業をさせていたとして、2007年7月に伊丹労働基準監督署から是正勧告を受けたにもかかわらず、現在も無協定のまま残業させていることが20日、分かった。 勧告後も2年以上、違法な状態が続いていることになる。病院は「職員組合側に協定案を提示しているが交渉がまとまらず、ここまできた。できるだけ早く締結したい」としている。 同病院の職員は管理職や医師を除き約260人。病院によると、三六協定を締結しないまま1人当たり月平均十数時間の残業をさせていたとして、07年7月2日に労基署から是正勧告を受けた。 病院側はその後、職員の約6割が加入する同市職員組合病院連絡会に対し、残業の上限時間を1カ月40時間、年間360時間などとする協定案を提示して交渉中。 現在も1人当たり月平均十数時間の残業をさせているが、割増賃金を支払っており不払いはないという。 三田市民病院は救急医療に力を入れる地域の中核病院で病床は300床。 【共同通信】
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