日医連、「政権与党である自民党」支持方針を撤回
日本医師連盟(日医連、唐澤祥人委員長)は10月20日の執行委員会で、政権交代を受け、「政権与党である自民党」を支持する従来の方針を撤回することを決めた。中川俊男常任執行委員は同日の記者会見で、今後の支持政党については「まだ議論していない」と述べた。
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この日の執行委員会では、唐澤委員長が先の衆院選を総括し、日医連の今後の行動の方針として、▽多様な価値観を認め、是々非々で行動する▽日本医師会(日医)が与野党との良好な協議関係を構築することを支援する▽政権与党の自民党支持を掲げた2002年策定の活動指針を見直す▽日医連と日医を組織的に明確に分離する−の4点が大筋で了承された。ただ、各都道府県の代表からさまざまな意見が寄せられたため、内田健夫常任執行委員は会見で、「ブラッシュアップを検討し、近日中にまた取りまとめてお諮りをしたい」と述べた。
日医連が02年9月に策定した活動指針では、「支持政党は政権与党である自民党」と明記していたが、中川氏は「(衆院選の結果と)そもそも合わないので、自動的に外れた」と撤回理由を説明。その上で、「支持政党を決めるか決めないかは、まだ議論していない」と述べた。来年夏の参院選までに決めるかどうかも、「これからの議論」と述べるにとどめた。
来年夏の参院選で自民党の西島英利氏を推薦する方針について、内田氏は「(現時点で)組織内候補という位置付けは変わらない」と述べた。ただ、この日の執行委員会では、こうした方針の撤回を求める意見もあったため、今後、見直しを検討する可能性も指摘した。
また、民主党など自民党以外の候補者が日医連の推薦を希望すれば、意見交換などを踏まえて対応を検討するとした。
更新:2009/10/20 21:38 キャリアブレイン
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