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新型ワクチン接種、「妊婦」などは当面2回−厚労省

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 厚生労働省の足立信也政務官は10月20日の記者会見で、新型インフルエンザワクチンの接種回数について厚労省の決定事項を発表した。それによると、新型インフルエンザ患者の診療に直接従事する20−50歳代の健康な医療従事者は1回接種、1−12歳の子どもは2回接種としている。
 また、今後引き続き検討する事項として、「妊婦」「基礎疾患を有する者」「1歳未満の乳児の保護者及び優先接種対象者のうち身体的な理由により予防接種が受けられない者の保護者等」「中高生」「65歳以上の者」についての考え方も示された。

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 まず「妊婦」は、当面2回接種を前提とするが、現在実施している健康な成人を対象とした臨床試験の2回目の接種の結果や、今後実施する妊婦を対象とした臨床試験の1回目の接種結果を踏まえ判断する。

 「基礎疾患を有する者」「1歳未満の乳児の保護者及び優先接種対象者のうち身体的な理由により予防接種が受けられない者の保護者等」「65歳以上の者」は、当面2回接種を前提とするが、現在実施している臨床試験の2回目の接種の結果を踏まえ判断する。
 ただし、基礎疾患を有する13歳未満の人については、臨床試験の結果にかかわらず2回接種する。なお、基礎疾患を有する人に関しては、仮に今後、原則1回接種との結論が得られた場合でも、著しく免疫の反応が抑制されている人などが含まれていることから、個別に医師と相談の上、2回接種としても差し支えないとされた。

 「中高生」は、当面2回接種が前提。現在実施している臨床試験の2回目の接種結果や、今後実施する中高生を対象とした臨床試験の1回目の接種結果を踏まえ判断する。

 足立政務官は会見で、19日の「新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会」で提案のあった「妊婦」や「中高生」を対象にした臨床試験について、「十分に有意差を持ったサンプリングの数の設定は難しい」との見解を示した。規模については「2ケタ、多くても100ぐらいの数にとどまる」とし、その結果は「エビデンスとしてとらえるというよりも、一つの参考データという形になると思う」と述べた。


更新:2009/10/20 22:05   キャリアブレイン

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