前原氏「羽田とともに発展を」　成田空港滑走路延長で式典

　２５００メートルへの延長工事が完成した成田空港Ｂ滑走路の本格運用開始を２２日に控え、千葉県成田市内で記念式典と祝賀会が２０日開かれ、祝賀会に出席した前原誠司国土交通相は「羽田と成田を一体としてともに利用者を増やし、ウィンウィン（相互利益）で発展していくべきだ」とあいさつした。

　前原氏は「国際線の航空需要の増加に対応するためには、わが国を代表する国際拠点空港である成田空港のさらなる容量拡大が不可欠だ」とも発言。成田空港の年間発着回数を現在の２０万回から３０万回に増やす計画について、地域との合意に期待を示した。

　祝賀会であいさつした千葉県の森田健作知事は「成田と羽田ががっちり腕を組んで日本の表玄関を支えるんだ。羽田がハブならおれたちはマングースになってやる」と話し、会場には冷ややかな笑いが広がった。

　前原氏はその後、就任以来初めて成田空港を視察、反対闘争で殉職した警察官の顕彰碑に献花するなどした。

　祝賀会に先立ち、Ｂ滑走路の近くで開かれた記念式典では、成田国際空港会社の森中小三郎社長と森田知事らがテープカットを行った。