FAQ編  ('01.10.12)

一般的によくある質問をFAQ形式にまとめてみました。あっ。一般的でないものもありますが…。(^^;)
取り敢えずですので、徐々に増やしていきます。(^^;)

 

パソコンの仕組み


電源オンからBIOSまで

電源オン CPUリセット
BIOSの実行
VideoBIOSの検出 メモリの検出とチェック CMOS(設定済みBIOS)
の内容呼び出し(IO初期化)
IDE ハードディスクの検出 その他機器の検出

順位に従って、起動メディア読込 BIOS上の起動順位呼び出し SCSI BIOSなどがある場合は、その機器の検出


BIOS以降

マザーボード上のチップセット
バスコントローラ
マザーボード上のチップセット
システムコントローラ
フロッピーディスク
ハードディスク
CDROMなどのデータ
ケーブル(IDE)
 〃   (FDD)
マザーボード上の回路 メモリ セカンドキャッシュ
(L2 Cache)

ディスプレイ表示

ハードディスクなどへ
書き出し/読込


Videoカードへ表示命令

メモリへ書き出し
CPU(演算) CPU内蔵のキャッシュ
(L1 Cache)

 

 

 

BIOS って何ですか?

Basic Input Output System の略です。バイオスと呼ばれています。一般には、マザーボードのBIOSをさして、こう呼びます。
BIOSは、パソコンにとって最小限の入出力の機能を提供しています。自作機であろうと、メーカー製パソコンであろうとパソコンには必ず搭載されているものです。
パソコンの電源を入れたとき、まずメモリチェックが始まります。これはBIOSが行っていることです。正確には、BIOSのPOSTという自己診断プログラムがその正体で、BIOSはパソコンが正常に動作しているかをチェックしたりパソコンの基本的な設定を行ったり、周辺機器の初期設定を行うのが役目です。そして、パソコンに搭載されているすべてのパーツをチェックしたり初期設定を行い、パーツに異常があればパソコンの動作を中断してユーザーに警告したり、ディスプレイに障害状況を表示します。

BIOSは普通にパソコンを利用している時は、ユーザーに意識されません。BIOSがその出番となるのは、パソコンに新しい周辺機器や拡張ボードなどを交換するときです。新しいパーツなどをパソコンに追加したときに何も問題が出た場合などに、その解決策をBIOSの設定で、回避したり出来ます。

それ以外に、SCSIボードやビデオボードなどの拡張ボードにもそれぞれ専用のBIOSが搭載されています。これらはパソコンの基本的なBIOSの機能に加えて独自の機能を追加します。SCSIボードは接続されている機器のチェックや初期化を行い、ビデオボードは文字表示などの機能を持っています。このようにBIOSはパソコンの動作に深く関わっているのでパソコンはBIOSがなくては動作しません。

 

BIOSのパスワードを忘れてしまいました。
BIOSを呼び出そうとすると、いつの間にか、パスワードを要求されるようになってしましました。どうしたらよいですか?

CMOSをクリアします。
マザーボード上に「CCMOS」とか、「CLRTC」などとシルク印刷されたジャンパがあります。たいてい3本のピンのうちの片側2本に刺さっているので、それを反対側に差し込んみます。元に戻して、電源を入れ、deleteキーでBIOS設定に入ってみます。これで駄目な場合はショートしたまま電源オン・オフをしてみます。
ジャンパは、必ず元に戻しておきましょう。

このジャンパが判らない場合は、マザーボード上のボタン電池を外して、ゆっくり「1.2.3」と数えて、もう一度装着します。
コンデンサの帯電流が強くて,これでもクリアされない場合があるので,そのときは,ボタン電池を外したまま寝てしまいましょう。
翌日装着して電源を入れればクリアされています。

 

電源を入れても何も起こりません。

電源供給関係のチェック

  1. 電源を見てみます。ケースの裏の電源の切り替えスイッチは、115Vになっていますか? 220Vなどになっていると、起動しません。海外の電源用に、この切り替えがあります。

  2. 電源ユニットからマザーボードに電源を供給するコードは正しく挿入してありますか? プラス/マイナスにも注意しましょう。

  3. マザーボードから、ケースの電源オンのスイッチのコードは正しくさしてありますか? これは、1つずれているなんて事がよくあります。

CPUのチェック

 CPUが正しく挿入されていないと電源が入らないことがあります。


電源を入れると、ファンは回っているようですが、画面に何も表示されません。
  1. ビデオカードとモニターは繋がっていますか?

  2. CPUの周波数、倍率などはメーカー推奨にしてありますか?

  3. CPUは正しく挿入されていますか?

また、こういったトラブルの場合、他には、

  1. マザーボードのBIOSなどが、CPUに対応していない。

  2. メモリと、マザーボード&CPUとの相性。(メモリを1枚ずつ試してみる。)

  3. 電源不足。   などの原因も考えられます。

 

自作しましたが、ピーピーと音がして、立ち上がりません。

BIOSが異常を検出し、警告を発しています。
「ピーピーピー」と長く3回鳴るのは、メモリが装着されていないと言うエラー警告です。差込を確認しましょう。
「ピーピピピ」と鳴るのは、Videoカードが検出できないと言うエラー警告です。AGPなどに装着した、ビデオカードの差込を確認してみましょう。
「ピーポーピーポー」と救急車のようになるのは、M/Bの機能のうち「ハードウエアモニタ」が、M/B温度・CPU温度・各種ファンの回転数・ボード上のレギュウレーター電圧などの異常値を知らせていいます。CPUファンの電源はマザーボードから取っていますか?電源を替えたときに直で取っていたりすると、マザーボードがCPUファンの回転数を検知できずエラー音を発したりします。また、温度センサーを正しく取り付けていないのにBIOSで検出を設定している場合などです。BIOS で異常値を出している箇所を ignor にしてみてください。
「ピ」と短く1回だけ鳴るのは、メモリをリフレッシュできた合図ですので、正常です。 

そのほか、マザーボードによって、ビープ音の回数やパターン、エラー内容が決められているようです。どの障害もハードウェアに関するものです。

 

Windowsをインストールしたいのですが、フロッピードライブから、起動ディスクを読み込みません
  1. フロッピードライブ(FDD)のランプはつきっぱなしではないですか? この場合、フロッピードライブに装着したケーブルが逆差しになっています。
    1番ピンを確認して、正しく装着しましょう。

  2. verifying DMI pool data......... と出たっきり、止まってしまう場合は、フロッピーの逆差しや、ケーブルの逆つなぎの際に、よく起こる現象です。ケーブルの間がクロスした側が、フロッピードライブなので、確認してみます。

  3. そのほか点検箇所は,リボンケーブルの差込。ずれていたり,半差しになっている場合も多く存在します。
    次に,電源ケーブル。他のデバイスに比べると特殊な形になっているので,これも差込がずれていたり,ちゃんと刺さっていない場合もあります。
    他には,BIOSの 「Standerd CMOS Setup」 の項目が 「1.44M 3.5"」 に設定されていないなどの原因があります。

 

CPUの適正温度はどのくらいですか?

正直言って,様々な要素があり,「このCPUはこの温度以下で使いましょう」というのは目安しか出せません。
ほぼ,「50℃を越えたら要注意。何らかの対策を」というのが,このサイトの推奨です。
サイト管理者の環境で,CPUが 50℃台の中盤程度の温度で Windows がフリーズした経験はありませんが,CPUのためには良くない温度です。

とりあえず,絶対温度で言えば,各メーカーの最大半導体温度 (Tdie) を越えたら壊れてもおかしくありません。(必ず壊れるというわけではありません。)
定格クロックで常用するための最高温度は,起動時でメーカー公称 Tdie の50% くらいを目安にすれば取り敢えず良しとしてよいと思います。Pentium III で,35℃〜40℃。Athlon(TB)で,47℃程度です。
むろん,全員の方がこの温度で使用しているわけではありません。こんな単純な出し方だと 甘いのかもしれません。
もう一つの指標としては,Pentium III で,室温プラス7℃〜12℃程度。Athlonで,10℃〜15℃程度と考える見方もあります。
また,この温度で起動しても,CPUクーラーの性能によって使用中に上昇する温度も変わります。

重要なのは,発熱の激しいアプリケーションなどを使用してどのくらいの温度上昇があるのかと言うことです。
ベンチマークテストなどを取り混ぜて数十分動かした後の温度と,起動後何もしていない時の温度との差に注目すべきです。

たとえば,室温30℃程度で,47℃だった Athlon が,ベンチマークで有名な 3DMark2001 を終了した際に 60℃近くに達しているとすれば,「CPUクーラーを変えるか,ケース内の廃熱をした方がよいのでは?」を言う結論が導き出されます。
3DMark2001自体もCPUに高負荷がかかりますが,計測後に 60℃に達してしまうようでは,安心して使用できません。(優秀なクーラーでは, 5℃〜10℃以下の上昇しかしません。)こういった場合,以下の「CPUクーラーを変えましたがCPUの温度が思うように下がりません。」を参考にしてください。
ちなみに,サイト管理者のシステムの Athlon 1GB の温度は,室温25℃で,3DMark2001 を実行後でも 45℃ には達しません。

 

CPUクーラーを変えましたがCPUの温度が思うように下がりません。

温度上昇には,3つの要素があります。

@ CPUクーラー自体に冷却能力がない。
A CPUとクーラーの密着に問題があって,CPUクーラーの能力が発揮できない。
B 冷却能力はあっても,ケース内の空調が悪すぎて,CPUから発せられた熱がケース内に溜まってしまっている。

と言う現象です。
CPUクーラーの必要冷却能力については,以下の「必要な冷却媒体(CPUクーラー)能力」の記事を参考にしてください。
CPUクーラーがCPUに必要な熱抵抗能力を満たしているスペックで,グリースなどの塗り方や伝導率に問題がないならば,ケース内の空調を考えます。

@ ケース背面等に廃熱ファンを付ける。(理想は,ケース上面です)
A ケース前面に吸気ファンを付ける。

と言うことです。ケース内が高熱で,即効性という意味では,廃熱ファンの方が効果が現れやすいでしょう。
また余裕があれば,

B スマートケーブルやスダレ状のケーブルに変える。
C ケースを大きくする。

なども効果があります。
基本的には,ケース内から外への空流が発生すれば,熱がこもる危険からは解放されます。しかし,廃熱のためのファンは,できる限りCPUなどの熱を発するものよりも高い位置関係にあった方が効果的です。
また,ファンを増やすと,騒音もひどくなるので,適正クーリングは,個人個人の妥協の産物でもあります。

 

必要なクーラーの能力は?

指標としては,

@ ファン回転数が速い。
A ヒートシンク (放熱フィン) が大きい。
B 銅など熱電動効率の良い素材を使用している。

などでしょう。
ショップなどで,CPUクーラーのパッケージに書かれた仕様を見るとわかります。

以下は,CPUとクーラーの指標要素なので,参考にしてください。

とりあえず,メーカー公称のCPU 温度の構成する要素を書き出してみます。

@ Tdie(最大半導体温度)。
A アンビエント温度(Max external ambient temperature)…PCが設置される部屋の温度
B 筺体内のCPU付近の温度(Local CPU ambient temperature)
C AとBの関係は,B=A+7度程度。(AMD公称)
D 温度バジェット(temperature budget)…冷却機構が利用できる温度差。
E D温度バシェット=@Tdie − BCPU付近の温度
F 最大熱設計電力(Maximum (Thermal Design Power)。

これらのデータによって,冷却に要求される熱抵抗値(Thermal Resistance)は,Dの温度バシェットからFの熱設計電力で除することで計測できます。( 温度バシェット ÷ 最大熱設計電力 )

この熱抵抗値が低いCPUほど,熱に対するスペックが厳しいと言うことが出来ます。
では,各CPUを見てみましょう。

Thunderbird
MHz 熱抵抗 Max
TDP
Tdie 電圧
1000 0.88℃/W 54W 90℃ 1.75V
1100 0.88℃/W 60W 95℃ 1.75V
1133 0.85℃/W 63W 95℃ 1.75V
1200 0.81℃/W 66W 95℃ 1.75V
1300 0.78℃/W 68W 95℃ 1.75V
1333 0.76℃/W 70W 95℃ 1.75V
1400 0.72℃/W 73W 95℃ 1.75V
Palomino
MHz 熱抵抗 Max
TDP
Tdie 電圧
1300 0.92℃/W 58W 95℃ 1.8
1333 0.90℃/W 59W 95℃ 1.8
1400 0.85℃/W 62W 95℃ 1.8
1533 0.78℃/W 68W 95℃ 1.8
1600 0.75℃/W 71W 95℃ 1.8
1733 0.69℃/W 77W 95℃ 1.8
Pentium3
MHz 熱抵抗 Max
TDP
Tdie 電圧
733 1.53℃/W 22.8W 80℃ 1.75
800 1.42℃/W 24.5W 80℃ 1.75
866 1.34℃/W 26.1W 80℃ 1.75
933 1.16℃/W 27.5W 77℃ 1.75
1000 0.86℃/W 29.0W 70℃ 1.75
Pentium4
MHz 熱抵抗 Max
TDP
Tdie 電圧
1500 0.48℃/W 57.8W 73℃ 1.75
1600 0.49℃/W 61.0W 75℃ 1.75
1700 0.48℃/W 64.0W 76℃ 1.75
1800 0.48℃/W 66.7W 77℃ 1.75
1900 0.41℃/W 72.8W 75℃ 1.75
2000 0.41℃/W 75.3W 76℃ 1.75

これらの表の,「熱抵抗」に注目します。この値が小さいほど,能力の高いCPUクーラーが必要と言うことです。
逆に,CPUクーラーの規格書の記載に「0.03℃/W」と言う値があれば,この表のCPUならばどれでも使用できる能力を持っていると言うことが出来ます。

 

 

FDISK(領域確保)ってなんですか?どのようにすればよいですか?

領域確保は、ハードディスク(以下HDD)の使用したい領域(and容量)や区画を設定する事を言います。また、FDISKはそれを行うDOS命令コマンドです。
HDDは、購入してきたばかりの状態では、1つのドライブで使うのか、2つのドライブに分けたいのかなどの決まりが決められていません。
購入者が、それを決定するための作業です。

そこでHDDのどのように分割したり、しなかったり、起動用に使うとか使わないとか、様々な取り決めをします。

領域確保のイメージ図 ▼

HDD全体
基本領域 拡張領域
(C) 論理ドライブ(D) 論理ドライブ(E)


手順 ▼

  1. A:>が表示されたら、1枚目のディスクに交換します。

  2. FDISKとタイピングします。すると、FDISK.EXEというプログラムがメモリ上にが読み込まれていきます。

  3. そして、はじめに、「大容量デイスタのサポートを使用可能にしますか?」と言うメッセージがでます。

  4. ここで,「Y」を選ぶと領域確保時に、「FAT32」が設定され、「N」を選ぶと「FAT16」になります。「FAT32」「FAT16」というのは、ファイルシステムのことで、「FAT16」は、一つのパーテーション(領域)に2GBまでしか確保できません。通常は、大容量サポートの「FAT32」で問題がないでしょう。

  5. FDISKのメニューは、以下の通りです。

    FDISK オプション

    現在のハードディスク : 1

    次のうちどれか選んでください。:

     新しいハードディスク1台の場合、1 から行います。
    1. MS−DOS 領域または論理 MS−DOS ドライブを作成
    2. アクティブな領域を作成
    3. 領域または論理 MS-DOS ドライブを削除
    4. 領域情報を表示
    5. ドライブの変更


     

     1 は、領域の確保を行います。
     2 は、起動用のハードディスク区画を設定します。
     3 は、区画した領域を削除します。確保のやり直しの場合
         に使用します。
     4 は、区画した領域状態を表示します。
     5 は、HDDが複数台存在する場合に表示され、
         領域確保するHDDを切り替えます。
    どれか選んでください : [1]

    上で、1を選択すると、以下の画面が表示されます。

    MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブを作成

    現在のハードディスク : 1

    次のうちどれか選んでください。:

     新しいハードディスク1台の場合、1 から行います。
    1. 基本 MS-DOS 領域を作成
    2. 拡張 MS-DOS 領域を作成
    3. 拡張 MS-DOS 内に論理 MS-DOS ドライブを作成

     

     

     

     

     1 は、起動するための領域の確保を行います。
     2 は、起動以外に必要なハードディスク区画を設定します。
         基本的には、残り全てを割り当てます。
     3 は、拡張領域に区画した領域を更に分割できます。
    どれか選んでください : [1]

     

  6. 上記の画面で、1を選択すると、割り当てる領域のサイズを開かれます。
    そこで、領域サイズをMBか、もしくは、全体に対する割合(%)を入力する事によって、MS−DOS基本領域が確保されます。

  7. 残りの領域は、UNIXなどをインストールする場合を除いて、全て「拡張MS−DOS領域」として設定します。
    その後、拡張MS−DOS領域の中に、論理ドライブの作成を行ないます。これは、自動的に論理ドライブを設定する画面になります。


上記設定が全て終了したら、FDISKをESCで終了して下さい。

FDISK の後に再起動をして、FORMATを行います。

 

Windows98で,FDISKが出来ません。
  1. Windows98の起動ディスクは2枚あります。FDISKを実行する際は,1枚目のFDに入れ替えてから,FDISK を入力し,Enterを押します。

  2. 64GB以上のハードディスクは,そのままではFDISK出来ない場合があります。
    64GBを越えるHDDで,FDISK,FORMAT の仕方を教えて」の項目を参考にしてください。

 

FORMATの方法は?


FORMAT(フォーマット)は、FDISKで確保した領域にデータを書き込めるように一定の決まりを作るものです。

FORMAT.COMで普通にHDDを初期化(フォーマット)する場合は、以下のようにします。
(例はCドライブをフォーマットする場合)。

  1. Windows98(または、SE)の起動ディスクを立ち上げます。

  2. DOSプロンプト(A:\> )が出たら、FORMAT C: /S 入力し、Enterキーを押します。( /S オプションは,省略可。)

  3. フォーマットしますか?(Y/N)が表示されるので、yを入力します。

 

Windows2000でMS-DOSの起動ディスクを作成したいのですが?

Windows2000に付属のウィルスソフトの起動フロッピー作成ツール
(CDROM内の \VALUEADD\3RDPARTY\CA_ANTIV\MAKEDISK.BAT)
で DOS 起動フロッピーが作れます。DOS V6.2の起動ディスクです。
しかし、そのままだと、ウィルスソフトや、メモリマネージャが起動してしまうのので、少なくとも、CONFIG.SYSと、AUTOEXEC.BAT の
2ファイルは削除します。他のファイルは入っていてもかまいません。
しかし、容量が足りなくなる場合もありますし、削除してしまった方が無難です。
逆に残さなければならないのは、IO.SYS  MSDOS.SYS (以上不可視ファイル)と、COMMAND.COM の3ファイルです。

WindowsMEでMS-DOSの起動ディスクを作成したいのですが?

スタート/プログラム/アクセサリ/MS-DOS プロンプトを起動します。その後、次のコマンドを実行します。
「>」以下が、入力コマンドです。

C:\WINDOWS>format a:
C:\WINDOWS>cd command\ebd
C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy io.sys a:
C:\WINDOWS\COMMAND\EBD>copy command.com a:

IED-LEDケーブルをM/Bに付けているのに、IDEコントローラに接続したHDDのアクセスランプがつきません。


2000/11/14 (火) お勉強部屋にて、「ひろゆき」さん、「ara3」さん、発言
ATAボードにアクセスランプケーブルを付ける所があります(4本のピン)。マザーボードではなく、コントローラのコネクタに付けます。これで、HDDにアクセスする度点灯するようになります。+-の逆差しは禁物です。

 

IRQって何ですか?

ハードウェアの割り込み要求信号のことです。
たとえばキーボードやマウスなどの各ハードウェアは、信号を入力された場合、即刻処理する必要があるため、パソコンの頭脳部であるCPUに対し
て、現在の処理に対する割り込みを要求します。
それらの信号は、同時/並列に処理する必要もあるため、それらの割り込み要求の信号を区別するために、特別に個別の識別番号がついていると
考えてください。それがIRQ0からIRQ15までの15個用意されています。キーボードがIRQ1とか、PS2マウスは、IRQ12とか決まっています。
ISAベースのパソコンの頃は、IRQは共有出来ませんでしたが、PCIベースになるとIRQを共有できるデバイスが増えてきました。
通常、気にする必要も無いわけですが、デバイスによっては、共有が苦手なものもあります。

 

内蔵モデムが認識されません。

COMポートの空きが無く,また,その他のデバイスとIRQも競合しているような症状の場合があります。
この場合,以下の方法を試してみます。
@ BIOSの画面で、Chipset Features Setupとか、Integrated Peripherals の画面で、Onboard Serial Port 2 の項目を探し出して、Disabled。
A Windowsを起動してデバイスマネージャのポート ( COM と LPT )のプロパティから COM2 が消えているのを確認します。
B その状態(デバイスマネージャ)で、正常に認識していないモデムを削除します。
C 次に,コントロールパネルのハードウェアの追加を実行します。この時、モデムだけを検出するのではなく、全てのデバイス検出を行います。
D 通信ポートに,モデム名が新たに追加されれます。

 

 


 

 

 

時計が狂ってしまいます。なぜですか?

マザーボード上のバッテリーが消耗しています。バッテリーはメーカーによって異なります。リアルクロックタイマーと呼ばれる IC 型のものや、充電式のものもありますが、現在のマザーボードは、ボタン型のリチウム電池が使用されていることが多いです。

 ボタン型リチウム電池

 

BIOSの設定値が、すぐに変わってしまいます。なぜですか?

1.時計が狂うのと同じく、バッテリーが消耗しています。BIOSを保存する CMOS は、このバッテリで稼働(記憶保持)しています。

2.BIOSの設定を変えたあと、保存、終了していません。BIOS編をご覧ください。

 

AGP、  PCI、  ISA、 Ultra DMA/33、 USB の意味は

AGPは、Accelerated Graphics Port の略で、3Dや動画などの高速なデータ転送能力が要求されるグラフィックス表示のために開発された規格です。転送クロックは、66Mhzになり、266MB/秒の転送能力を持つバスです。転送データサイズは、32Bitです。

PCIは、高速な転送を要求するデバイス(機器)のためにもうけられたバスです。転送クロックは、33Mhz。133MB/秒の転送能力を持ち、転送データサイズは、32Bitです。

ISAは、比較的高速な転送を要求しないデバイスのために残されています。モデムや、一部のサウンドカード、10baseT程度のネットワークカードを装着します。10MB/秒の転送能力であり、データサイズは、16Bitです。

UltraDMA/33は、それまでのE-IDEの16MB/秒の転送速度を33MB/秒に拡張し高速化したIDEハードディスクのための新しい規格です。下位互換性がありますので、E-IDEも接続できます。しかし、現在は、さらに、Ultra DMA/66 という規格のハードディスクが主流を占めてきています。これは、66MB/秒の転送能力を持ちます。Intel BX マザーボードでは、BXというチップセットが、この規格に対応していないので、別途、DMA/66用のコントローラチップを搭載していなければ、恩恵にはあずかれません。また、UltraDMA100も、同じように考えます。

USBは、Universal Serial Bus の略です。キーボード、マウス、プリンタ、カメラ、モデム、TAなどの周辺機器を接続するためのインターフェースです。転送速度は、12Mbpsで、127台の機器が接続できます。しかし、多くの機器を接続するためには、USBハブと呼ばれる中継接続用の機器が必要です。USBはホットプラグに対応しているので、OSを再起動せずに様々な機器を追加したり、外したり出来ます。

 

自作しましたが、ピーピーと音がして、立ち上がりません。

BIOSが異常を検出し、警告を発しています。
「ピーピーピー」と長く3回鳴るのは、メモリが装着されていないと言うエラー警告です。差込を確認しましょう。
「ピーピピピ」と鳴るのは、Videoカードが検出できないと言うエラー警告です。AGPなどに装着した、ビデオカードの差込を確認してみましょう。
「ピーポーピーポー」と救急車のようになるのは、M/Bの機能のうち「ハードウエアモニタ」が、M/B温度・CPU温度・各種ファンの回転数・ボード上のレギュウレーター電圧などの異常値を知らせていいます。CPUファンの電源はマザーボードから取っていますか?電源を替えたときに直で取っていたりすると、マザーボードがCPUファンの回転数を検知できずエラー音を発したりします。また、温度センサーを正しく取り付けていないのにBIOSで検出を設定している場合などです。BIOS で異常値を出している箇所を ignor にしてみてください。
「ピ」と短く1回だけ鳴るのは、メモリをリフレッシュできた合図ですので、正常です。 

そのほか、マザーボードによって、ビープ音の回数やパターン、エラー内容が決められているようです。どの障害もハードウェアに関するものです。
通常、マザーボードのマニュアルにエラー内容の記載があります。是非ご覧下さい。

 

BIOSの更新が出来ません。

BIOSは、クリーンなDOS上から行います。基本的に英語モードです。

「クリーンなDOS」= A:\>Format /S などで作成した、comannd.com 及び不可視ファイルの IO.SYS 、MSDOS.SYS のみが入ったフロッピーディスクのこと。

システムのみ転送したFDに、フラッシュプログラムと更新用のBIOSデータを入れた程度のものがよいです。EMSなどのメモリマネージャは入れてはいけません。
それでも出来ない場合は、不用意な書き換えを防ぐためのライトプロテクトがかかっています。マザーボード上にライトプロテクト用のジャンパがあるか、BIOSにその設定があります。
具体的な方法については、メーカーのサイトを参考にするか、このサイトのBIOS編をご覧ください。

 

BIOSの内容を変更したら、マシンが起動しなくなりました。

BIOSを変更して立ち上がらなくなる原因として、メモリ関係の設定を無理な設定にした。CPUを無理なくロックで動かそうとしたなどがあります。また、パスワードを入力したが、それを忘れてしまったなどと言うこともあります。
クロックを設定できるBIOSなどには、無理なクロックを自動的に戻す機能も備えていますが、原因が分からない場合、CMOSクリアする以外ありません。
マザーボード上のCMOSクリアジャンパをショート側にセットし、もう一度元の位置に戻します。CLRTCなどと記載されたジャンパがそれです。
このジャンパが見つからない場合は、ボタン電池などを外して、しばらく放置してください。

 

CPUの表示が正しくありません。

原因として、マザーボード上のクロック設定が間違えている(特にFSB)か、マザーボードのBIOSが、そのCPUに対応していないものと思われます。
前者の場合、マザーボードのクロックを正しく設定します。また、後者の場合は、BIOSアップデートを行います。

 

DMAチェック項目がありません。

DMAチェックは、マザーボード上のIntelチップセットがコントロールする IDE コントローラ がある場合に存在します。
従って、VIA製チップセットを使用して、VIA製バスマスタドライバを使用した場合や、マザーボードに別途付けられたPromiseなどの他ベンダーチップによって、実現している Ultra DMA の場合、DMAチェックがなくても、DMAモードで動いています。無理に探す必要はありません。

 

マザーボードが、UltraDMA66/100 に対応していないのですが、UltraDMA66/100 のHDDは使えますか?

下位互換ですから、基本的には使う事が出来ます。
対応していないマザーボードの場合は、UltraDMA66のハードディスクは、UltraATA33として動作します。
しかし、希にハードディスク以外のCD-ROMなど、ATAPIデバイスとの組み合わせで自動認識できず、HDD や CD-ROMが正常に認識されない場合もあります。
また、DMA項目にチェックを入れると、余計に動かなくなる可能性があります。これを外すか、BIOSで、UltraDMAの項目をAutoから、Disabledに変更します。

また、容量等が正常に認識されなかったり、動作不良を感じるようでしたら、ハードディスクメーカーのホームページ上に UltraDMA33/66モードで使用するユーティリティがあれば、それを使用すると、改善します。特にATA100のHDDでは,このユーティリティでの設定が必要な場合が多いです。
このユーティリティを使用すると,強制的にユーティリティで設定したモードで動作させることが可能です。

 

40GBのHDDを増設したいのですが、マザーボードは 32GB以上の大容量HDDをサポートしていませんが?

(2000/10/22 (日) お勉強部屋にて、「みっちゃん」さん、発言)
通常は、32GBのHDDとして使用できます。BIOSによっては、制限内なら使えるもの、制限以上のHDDは使えないもの等色々あるようです。

また、最終手段として Disk Manager を使用して認識させるという方法もあります。
IBM: http://www.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm
Western Digital: http://www.wdc.com/service/
Maxtor: http://www.maxtor.com/
Quantum: http://www.quantum.com/support/csr/software/csr_software.htm
Seagate: http://www.seagate.com/support/disc/drivers/
起動ディスクから起動して、CD−ROMのSetupでインストールする方法ならこれらのDISK ManagerでOKです。
起動ディスクに大容量HDDを認識するシステムファイルを書き込む方式です。

以下,一般的な方法です。(2000/01/26追加)
FDを一枚用意します。
@ DOSプロンプトで、USと打ち込んで英語モードにして、Maxblastを起動する。
A FDを要求され、そこにユーティリティーソフトが展開されます。
B 対象のHDDはマザーのIDEポートにつなぐ。別添ATA100&66コントローラ上は×。
C FDを入れて起動し、メニューに従ってFDISK&FORMATを行うと、32G以上を認識させることが出来る。
  (注)Win98のFDISKなどは行わないこと。

 

64GBを越えるHDDで,FDISK,FORMAT の仕方を教えて

(お勉強部屋にて,「みっちゃん」さん,発言を元に,くすのき再編)

  1. Windows98のFDISKは、64GBまでしか認識できません。WindowsMeのFDISKならOKです。

  2. 32GB,64GB 制限のBIOSもあります。この場合は、DiskManagerを使用します。上の項目参照。

  3. BIOSが対応していれば、Win98のFDISKでもFDISKする方法があります。 以下方法。
    @ FDISKの設定で,容量をByte設定ではなく,%設定(64GB未満)で領域設定します。
    A 残りも同じように領域確保します。
    B その後,フォーマットします。
    C FDISKで、容量が正しく認識されなくても、Windows98上で正しく認識されるはずです。

  4. BIOSが対応していない場合。
    上の項目を参考に,FDISKFORMATを行う。

 

ジャンパフリー?ジャンパレス?? 何よ…それ…。

(2000/11/18 (土) お勉強部屋にて、「ひろゆき」さん、発言)
ジャンパーレスとは、ジャンパーピン(ディップスイッチ)が無いマザーボード。
ジャンパーフリーとは、クロックアップの際にジャンパーピン(ディップスイッチ)を弄らなくても良いマザーボード、と思ってもらえれば良いと思います。
マザーボードは、CPUを新しく付ける(付け替える)場合、クロックの違うCPUが多く存在するので、マザーボード上にあるジャンパーピン(ディップスイッチ)を使って定格での動作を設定する必要があります(必要無い物もある)。
その上でクロックをBIOSで変更できるモノがあります。

 

 


 

 

 

CPUを換えたら起動しません。

原因としては、
1.BIOSが対応していない。(BIOSを更新します。)
2.マザーボード自体が対応していない。
3.マザーボードと使用CPUの設定違い。
などがあります。

マザーボードとCPUとの間で一致させなければならないのは、電圧(Vcore)、ベースクロック(FSB)、内部倍率などです。たとえば、マザーボードが1.8V〜3.5VのVcoreしかサポートしていないのに、新しいPentium III (Coppermine) を装着しても動作しません。たとえ動作したとしても、10%近い電圧を供給してしまっていますから、いつ壊れてもおかしくない状態です。
また、FSB100MHzのジャンパ設定で使用していたマザーボードに、FSB66MHzの Celeron を装着しても動くとは限りません。
最近のマザーボードやCPUは、ある程度自動設定で出来たり、BIOSで設定できたりしますが、交換の際は、上記3要素は、第1に気をつけましょう。
また、メーカーの新しいBIOSの説明には、どういう内容で更新したのかという記事があります。こういうものもチェックしておくと良いです。

パーツ解説講座もご覧下さい。

 

CPU を交換しましたが、正しく認識していないようです。

上記の動作しないのとほぼ同じです。BIOSが交換したCPUに対応していない可能性が高いです。

また、FSBのクロック設定など、指定のクロックに変更してみます。

 

CPU を交換しようと思いますが,何か手順がありますか?

同じ種類の CPU で,クロックが異なるだけの場合は,そのまま装着するだけでかまいません。
上記 の CPU 交換時のトラブルのように,BIOSが対応していない場合は,古いCPUで,BIOSをアップグレードします。
また,Athlon(Thenderbird) から,AthlonXP(Palomino)に交換するなど,新しい命令をサポートしているCPUに交換する場合は,BIOSの対応のほか,完全にシステムを対応させるには,Windows を新規インストールしなければならないこともあります。(AMD推奨)

 

CPU を買おうと思いますが、リテール、BOX、バルク ジャンクってなんですか?

リテール品というのは、CPUメーカーが単品で販売する本来の姿です。BOXという表記も基本的には同じで、メーカーから1つ1つパッケージされた形で販売されるものです。また、このCPUには、CPUのヒートシンク/クーラーが取り付けられているのが普通です。
リマークなどとはくれぐれも間違えないように…。リマークは、本来のクロックよりも故意に高いものだという表記をして売っているものをいうのであって、ようは、まがい物です。

バルク品は、本来パソコン製造メーカー用に大量に売るために供給しようとしたものです。1つ1つパッケージする必要がありませんから、パーツショップでもビニールや裸のままで展示されています。通常は、取説なども付属していません。

ジャンクは、中古品、中古の機器から取り外したものという意味です。

(2000/11/04 (土) お勉強部屋にて、「みっちゃん」さん、発言で 強補)

 

Slot型のリテール品のCPUのファンは外せますか?

基本的には、出来ない(させない?)ように取り付けてあります。Slot形式のCPUなどは、トルクレンチという特殊な工具を使います。
6角レンチでも取り外せますが、目を欠いてしまうこともありますから、慎重に行います。
交換を考える場合は、CPU本体を痛めないように外し、付いているものより効率の良いものにします。
また、シリコングリスなどを用意し、熱伝導にロスがでないよう慎重に取り付けます。

 

マルチプロセッサ(Dual CPU)って,何ですか?

CPU を 2つ以上使用しているシステムの略称です。
2つの場合を,DUAL CPU。4つの場合を,Quad CPU。8つの場合は,多分 Octal CPU と呼びます。
CPU を複数搭載しても,その倍数で処理速度が向上わけではありません。複数の処理(スレッド)を同時に処理し,かつCPUの負荷が高いような使用条件の中で,マルチプロセッサの真価が現れます。Windowsでは,対象型マルチプロセッサ処理を行うので,1つのCPUでは,100%使用してしまう演算(処理)でも,DUAL CPUならば半分ずつで,総使用率=50%。Quad CPU なら,1/4ずつ使用して,総CPU使用率は,25%程度に収まります。これによって,CPUに余裕がでて,全体パフォーマンスは落ちずにすむわけです。また更に,複数の高負荷スレッドを多用する処理を行った場合,処理待ちスレッドが飽和しにくいマルチプロセッサシステムのパフォーマンスは良いと感ずることになります。
逆に考えると,そもそも,WindowsやLinuxは,マルチスレッドをサポートしたOSなので,CPU負荷率が少ない処理を複数同時に行っても,1CPUでもある程度余裕がある場合には,対象型マルチスプロセッサでは,分散処理を行う分,パフォーマンスは落ちることもあります。
このように,マルチプロセッサは,使用用途に応じて導入すれば足りるものです。
また,2つ以上のCPUを使用する場合は,WindowsNT や,Windows2000 WindowsXP。Linux など,マルチプロセッサに対応した OS を導入する必要があります。

 

CPU の倍率って変更できないのですか?

その昔は,BIOSや,ジャンパの設定によって,変更が可能でした。最近のCPUは,基本的には固定倍速です。
Intel系 CPU では,Pentium3 以降,固定倍率になり,倍率変更ができないようになっています。一部エンジニアリングサンプル(ES品)では,倍率固定されていないものも存在したりするようです。また,Xeon は,下位倍率には変更可能です。
AMD 系 CPU では,BIOSやジャンパだけではできないものの,ソケットモデルでは,抵抗の張り替えや倍率変更器機を使用して変更が可能でした。Socket型になって以降は,CPU の L1 をクローズすることで倍率変更が可能です。(Thunderbird/Palomino) ただし,AthlonXPでは,L1の下の溝が接続(クローズ)のじゃまになります。また,この溝の中にも配線があるため,コンダクトペンなどで普通にクローズしようとすると,他の倍率に固定されてしまう可能性もあります。まず,溝を埋めてからコンダクトペンなどの接続をした方が無難です。

 


 

 

 

メモリの種類は?

FPM、EDO、SDRAM、DirectRDRAM、DDR-SDRAM 、などがあります。SDRAM系では,Registeredという規格もあります。

FPM、EDOは、Pentium(MMX含む)や、K6など、以前のSocket7マザーボードに使われていました。動作電圧は5Vで、速度は70ns〜50nsで動作します。また、Pentium時代から CPU のアクセス幅(64Bit)にあわせて、2枚セットで使われています。(32Bit×2)

SDRAMは、現在のほとんどのシステムで使われています。動作電圧は、3.3V(一部5Vあり)で、速度は12nsから数nsの速度で動作します。64Bitのバス幅を持っているので、1枚単位での増設が可能です。BXチップセットが登場し、FSBが100MHzになり、PC-100。Coppermineが登場し、PC-133という規格がでています。又、CL3、CL2という表示を見かけますが、これは、CasLatency といって、メモリの読み出し位置を指定されてから、実際に読み出し可能になるまでの待ち時間を外部クロックを単位にして表したものです。待ち時間ですから、CL3より、CL2の方が、少ない値ですから高速に動作することになります。

DirectRDRAMは、Intelの新チップセット i820 によって登場しました。Rambus の開発した規格です。PC800仕様のD-RDRAMでは、PC100仕様の SDRAM のバンド幅(800MB/s)に対して、2倍の1.6GB/sで動作します。しかし、だからといって、システムが2倍速くなるかというとそうもいかないようです。というのは、CPUとメモリとの間のデータ転送には、チップセットを介さなければならず、その速度は、FSB100のBXチップセットで800MB/s。FSB133MHzのi820でも1064MB/sとなっているためです。
また,Pentium4 を用いたシステムでは,2枚単位で増設。バンド幅も2倍の容量で利用できます。

DDR-SDRAMは、SDRAMの拡張版で、1クロックの立ち上がり立ち下がり双方でデータアクセスする機能を持っています。従って、SDRAM の 2倍の働きをする可能性を持っています。規格も,PC1600/PC2100/PC2700(DDR333)などがあります。

詳しくは,このサイトの DIY2 パーツ解説講座も参考にしてください。

 

速度の違うメモリは一緒に使えますか?

基本的には可能です。たとえば、 FPM (70ns) と EDO (60ns)。 SDRAM (10ns) と SDRAM (6ns)。PC800-45とPC800-40 など。
しかしながら、すべてが速いほうにあわせたセッティングに出来る訳ではありません。はじめは、遅いほうのメモリにあわせて、BIOSで確認しながらセッティングするしかないでしょう。
また、種類の違うメモリは、共存できない、又はしないのが基本ですが,個体差の問題なので、動く場合もありますし,動かない場合もあります。これは,どちらにしても文句も言えませんし、自分で試してみて合わせるしかないわけです。

 

PC100と、PC133など、規格の違うSDRAMを一緒に使えますか?

基本的には可能です。たとえば、PC66規格とPC100。PC100と、PC133。
しかし、メモリは、アクセスのタイミングが違いすぎると、Windows上で例外エラーなどを引き起こしやすいので、遅いほうの規格のSDRAMに合わせた方が無難です。ですが、PC66なら、PC100程度で、PC100なら、PC133程度で動いてしまうものも結構存在します。このあたりは個体差の問題なので、不具合がでても文句も言えませんし、自分で試してみて合わせるしかないです。
また,DDR-SDRAMの,PC2100/PC2700 なども基本的には,混在可能です。
混在可能と言っても、FPM と SDRAM 、SDRAM と DDR-SDRAM など、「種類」の異なるメモリは混在できないのが普通です。

メモリを増設したら、動作が不安定になりました。なぜですか?

前項でも説明したとおり、メモリには、メモリ速度というものがあります。6nsのメモリを搭載していたマシンに、10nsのメモリを搭載したとします。BIOSなどで速い(6nsに合わせた)設定にしていた場合、10nsのメモリを取り付けた際にメモリのマージンにより、Windowsが立ち上がることはあるかもしれませんが、速度に追いつけず、「一般保護違反」や、「レジストリエラー」、または、マウスが動かなくなって固まったり、突然リセットしてしまうことすらあります。
これらのことは、PC100と、PC66のSDRAMの混在環境でも起こる可能性もあります。
速度や規格の違うメモリを取り付けた場合、BIOSで適切な速度に設定し直して様子を見ます。

また,この他にも,バンク数の制限 や,増設量によって,認識されなかったり不安定なるものもあります。

 

同じ容量のSDRAM/DDR-SDRAMでもタイプの違うものがあると聞きましたが?(バンク数)

ダブルバンク / シングルバンクの違いがあります。通常は気にする必要はありませんが、チップセットによっては、バンク数に制限があるものがありますので、無制限に増設できない事があります。

※ 128MB DIMMの場合、その64Mbitチップが、x8bit構成ならダブルバンク、x4bit構成ならシングルバンクです。
  64MBの場合、個数は8個でも、x8bit構成でシングルバンク、x16bit構成でダブルバンクです。

  同様に、128Mbitチップで、8個で128MBならx8bit構成でシングルバンク、x16bit構成でダブルバンクです。
  16個で256MBの場合、x8bit構成でダブルバンク、x4bit構成でシングルバンク。
  4個で64MBなら、x16bit構成でシングルバンク、x32bit構成でダブルバンク。…ということになります。

問題は、chip のbit幅ということです。容量は、だいたいチップの個数でわかります。

たとえば、VIA Apollo Pro 133A というチップセットで、メモリクロック133MHzで使用できるメモリは、6バンクまでとされています。
この場合、ダブルバンクの128MB DIMMを3枚増設すると、バンクは6を満たしてしまい、4枚目を増設しようとしても、正常に認識しません。シングルのものを3枚つけていた場合には、4枚目を増設しても認識する可能性もあります。
しかし、マザーボードによっては、バンクを共有(?)するような作りのものもあるので、全ての組み合わせで動くとは限りません。バンク数制限は超えていないのに全部認識しない場合は,メモリの位置を替えて試してみます。
また,i815チップセットでは,FSB100MHz(PC100メモリ)で,6バンクまで,133MHz(PC133メモリ)で,4バンクまでしかサポートしてません。(2001/01/26追補)

また,845マザーなどは,要領に関係なく最大バンク数は 4 なので,ダブルバンク(両面実装品)は2枚までという制限があります。

512MB以上のメモリ実装の場合はこちらを

 

メモリを増設しましたが、認識された容量が違います

バンクの制限による場合があります。
上記の「同じ容量のSDRAMでもタイプの違うものがあると聞きましたが?」を参考にしてください。

 

メモリを増設しましたが、リソースがあまり改善していません。

これはやむを得ないです。Windows95/98の仕様です。しかし,ある程度,動的にリソースが変化しますから、Windows3.1の時のように、リソース不足を、常に心配する必要はありません。
どうしても気になるようなら、常駐アプリなどを解除しましょう。
Windows98の場合、ファイルを指定して実行から、msconfigを指定し、スタートアップから、チェックを外せば常駐ものをスタート時に起動しないようにできます。

 

メモリを増設しましたが不安定になってしまいました。(512MB以上)

Windows 98やME には,メモリ容量に512MBの制限があるという方もいますが,明確な制限事項ではありません。
これを越えても,メモリ管理が許されれば使える範囲です。ある意味,制限かもしれませんが,回避可能な要素でもあります。
実際には,Windows98 や ME においては 768MB以上のメモリは無駄です。

全く起動しない場合の対処。

@ マザーボードに制限があります。i815Eは,512MBまでしか認識できません。
A バンク数の制限があります。多くは,合計6バンクまでですが,各スロットに割り当てられたバンク数が異なります。
  この場合は,差し込み位置を変更してみます。(i815Eでは,PC133で 4バンクを越えると不具合がでます。)
  (両面実装は2バンク,片面実装は1バンクと考えても良いので,両面のものを1及び2に装着してみます。) 
  「同じ容量のSDRAMでもタイプの違うものがあると聞きましたが?」も参考にしてください。

これらの場合,取り敢えず,512MB以下のシステムで起動して,以下の要領で回避作業をします。

起動は出来るが,エラーが表示される場合

@ 1GB以上のメモリを装着している場合
  Windows NTか,Windows2000,Windows XP へアップグレードを検討するか,以下の作業を行います。

  1. Windowsメニューの,スタートから,ファイル名を指定して実行で,System.ini を入力しEnterを押します。
  2. System.iniが起動したら,[386Enh] セクションに次の値を追加します。
    MaxPhysPage=30000
  3. 変更を保管してメモ帳を閉じます。

この作業を行う事によって,Windows 98や,Windows ME を,768MB までの物理メモリーにしかアクセスしないよう制限することが出来ます。

 

A 512MB〜768MBのメモリを実装している場合。
  Windows 98やWindows ME では,搭載メモリーの半分以上をファイルシステムのキャッシュに割り当てます。
  (システムが自動的に調整します。)
  これによって,Vcache (ディスクキャッシュ管理プロセス) が,システムメモリに確保するメモリーサイズに対して大きく
  なりすぎるためシステムが不安定になる場合があります。
  こういった場合,System.ini に以下のような値を追加することで,キャッシュサイズを制限することができます。

  1. Windowsメニューの,スタートから,ファイル名を指定して実行で,System.ini を入力しEnterを押します。
  2. System.iniが起動したら,[vcache] セクションを探します。
  3. [vcache]が見つかったら,このセクションに以下の値を追加します。
    MinFileCache=**** ->****に入力する値は,(注)を参照
    MaxFileCache=**** 

    (注) 
    MinFileCache=****
    最小キャッシュサイズ ****は128KB単位で記入 0 または,1024 または,1536 など

    MaxFileCache=****
    最大キャッシュサイズ ****は128KB単位で記入 3072 または,3584 または,4096 または, 6144 など

    ※ 値は 1024 で,1MB。4096 で,4MB。
      一般的には,Minに 0 ,Maxに 4096 程度でしょう。

@Aの設定後,Windowsを再起動します。
その後,512MB以上のメモリを実装します。


 

パリティ、ECC、SPD ってなんですか?

メモリの実装規格です。
パリティは、Parityと書きます。
メモリの読み込みや書き込みエラーのためにデータが化けるのを検出出来るようにしたメモリです。
通常8ビットあたり、1ビットの余分なビットをメモリに実装することにより実現します。
486系のシステム以外は、ほとんどの場合混在可能です。但し、メーカー製などで、パリ有りメモリを使用している場合にパリ無しを使用する場合は、BIOS設定に、MemoryParithyChekingなどの項目がある場合です。これをDisabledに設定して使用します。

ECCは、Error Checking and Cirrection の略です。
パリティを拡張しています。従来のパリティチェックはメモリにエラーを検出するとシステムを停止したりしますが、ECCの場合は、エラーを自動的に修復する機能を付加しています。
ECC無しをECC有りは混在できますが、BIOSでECC Autoにするか、ECC無しの設定をします。

SPDは、Serial Presence Detect の略です。
これは、メモリの仕様(情報)を書込まれたROMで、パソコンの起動時に、BIOSにアクセススピードや、タイミングの仕様などを伝えます。
SDRAMでは、このSPDチップを実装しているものが多いです。

 

メモリ容量はどのくらいが良いですか?

 

Windows98/Me 公称では最低32MBくらいでしょうか…?。しかし実際には、最低64MBは欲しいです。
また、動かすアプリケーションにもよりますが、ExcelやWord、一太郎などのビジネスアプリを動かすには、128MB以上実装した方が快適に動作します。
画像ファイルのレタッチなどを扱うには、さらに増設した方が快適です。
これは、大量のデータをメモリ上に読み込むため、不足すると、HDD上にスワップ(仮想的にメモリとして扱う)が頻発するからです。
Windows2000 公称では、最小32MB、推奨64MBですが、実際は、128MBは欲しいところです。
また、アプリケーションの動作レベルで考えると、256MB以上実装した方が、快適に動作します。
画像ファイルのレタッチなどを扱うには、さらに増設した方が快適です。
これは、大量のデータをメモリ上に読み込むため、不足すると、HDD上にスワップ(仮想的にメモリとして扱う)が頻発するからです。

 

起動時にメモリチェックを3回繰り返しますが…。

3回繰り返すのがうっとうしいようでしたら、BIOSのBIOS Features Setup設定で、Quick Power On Self Test を、 Enabled に設定します。これによって、1回のメモリチェックで起動し始めます。
単に3回繰り返す作業をしているだけなので、1回のメモリチェックでも問題ありません。

 

 


 

 

電源を入れてもビープ音がするだけで画面が表示されません。

「ピーーピーー」という長い音が連続する場合,メモリが取り付けられていない信号です。ビデオカードの検出エラーの場合,「ピーーピピ」といった感じのビープ音になります。よく聞いて,症状のある部分を適正に差し込んでください。

 

「ディスプレィが正しく設定されていません」とメッセージがでます。
  1. 正しいドライバがインストールされているか確認してみます。場合によっては新しいドライバを入手しインストールします。

  2. BIOS設定で「VGA IRQ Assign」が,DisableになっていたらEnabled(有効)にしてみます。(IRQ アサイン要求をするカードがあるため)

という方法を試してみてください。

 

色数と解像度を変更する事が出来ません。
  1. M/Bに添付されているCDから,AGP ドライバー (miniポートドライバなど) を インストールします。

  2. カード添付のCDからドライバをインストールします。

  3. 使用しているモニターの型番を設定します。なければ,プラグアンドプレイモニタに設定してみます。

こんな手順で変更が出来るはずです。
ただし,OSが,Windows95の場合,OSR2.0以前のバージョンでは AGP に対応していません。OSR2.1以降の場合は,Win95のCDからUSB ドライバをインストールしてみてください。

 

GeForceのリファレンスドライバがインストールできません。

お使いの GeForce の型番によっては,Detonator のバージョンによってはインストールできない場合があります。他のバージョンを試してみることをおすすめします。

 

AGPとPCIの性能差はどんなですか?

AGPバスは,PCIをベースに3D描画時のテクスチャメモリの高速転送機能を付加したものと解釈して良いと思います。
従って,同一チップならば,2D描画時は,33MHz/32bitの PCI と同じです。
3Dにおいては,テクスチャデータ転送時には,モードによって,533MB/sec(2xモード)や,1.06GB/sec(4xモード)での転送速度を活用します。
なお,最新の3Dゲームなどでは,この AGP の転送速度でも不足となる場合があるため,AGPカードも,高速なビデオメモリを搭載し,テクスチャデータを十分蓄えられるメモリサイズを用意しています。これによって,AGPの転送速度に足を引っ張られることなく,高速な描画性能を確保しています。
もう1点,AGPが,PCI との性能差を上げるために規格された理由に,PCIとは独立したバスをもうけることによって,他の PCI デバイスの使用状況に左右されて,Delay(待ち時間)が発生することが少なくなるという利点があります。

 

 

 

 


 

 

ハードディスクを取り付けましたが、Formatできません

まず、Fdiskを行います。(FDISKの仕方は、一般編も参考にご覧ください。)
現在利用しているハードディスクをFdiskしないように気をつけましょう。2台目のハードディスクなら、

  1. Win98のDOS窓を開くか、システムの入ったフロッピーでDOSを立ち上げ、FDISK とキー入力し、Enterキーを押します。
  2. 5 の「現在のハードディスクドライブを変更」で 2 と入力し、Enterキー。
  3. 1 の「MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブを作成」で、希望の区画を設定します。
  4. 設定が終わったら、ESCで抜けて、再起動すれば、OSに認識されて、フォーマット出来る状態になります。

基本区画と拡張区画、拡張区画の中に論理ドライブという順で区画割りをします。設定できる論理ドライブは4つまでです。

1台目のディスクの基本区画がCドライブ、増設したディスクの基本区画がDドライブ。と言うように基本区画から先にドライブレターが振られて行きます。
そして、1台目の論理ドライブ1.2の順にE.F.。2台目の論理ドライブがその後というようになります。

 

IDE機器はどのようにつけたら良いですか?

まず、プライマリのマスタに、起動用ハードディスクを取り付けます。
ATAPI のCD-ROM やCD-R をスレーブのマスタに取り付けます。
増設ハードディスクがある場合は、プライマリのスレーブに取り付けます。この基本は守りましょう。

CDROMとハードディスクを同じケーブルに接続するより、別にした方が転送速度に差が生じないため、より効率的な付け方だと思います。というのは,IDE規格の特性として,同じケーブルに2つのデバイスを取り付けた場合,1方の転送が終わるまで,もう1方の転送が待たされることになるからです。また,マスタとスレーブで転送速度が違う場合,コントローラは遅いほうのスピードにあわせてしまうという特性も持っています。少なくとも,プライマリ側にHDD。スレーブ側にCD関連というようにした方が効率的でしょう。
ジャンパの設定は、HDDに記載があるので、ケーブル位置に合わせて設定します。(下の写真参照)
ケーブルセレクト(CABLE SELECT)は使わない方が無難でしょう。

上の写真は、2台目の増設HDDです。SLAVEに設定しています。

 

IDEのハードディスクを取り付けましたが、この後どうしますか?
  1. まず、BIOSの IDE HDD Auto Detect で、BIOSにハードディスクを検出させます。

  2. 次に、システムの入ったフロッピーなどで、Fdiskを行います

  3. そして、Formatを実行します。

2.3に関しては、上のFAQ(Format 出来ません) を参考にしてください。

 

ハードディスクを増設してBIOSで検出をしようとしましたが認識されません。

ハードディスクのケーブルの位置や向きがあっているか。
ハードディスクに電源ケーブルは正しくつけているか。
ハードディスクのジャンパは、マスタ/スレーブを正しく取り付けているか。
IDEなら、BIOSで Onbord PCI IDE Enable が、Both等に設定されているか。

を確認します。上のFAQ(IDE機器はどのように付けたら良いですか?)を参照。

 

UltraDMA33、UltraDMA66 ってなんですか?どちらが良いですか?

IDEの規格です。そもそも、IDEには、色々な転送方式とモードがあります。
というか、進化してきました。もとは、PIO (Programmed I/O)  モード、マルチワードDMA (Direct Memory Access) 規格がありましたが、Quantum 社と、Intel 社が共同で Ultra DMA という規格を開発しました。転送速度の違いを見た方が分かり易いので表にしてみます。

   PIO マルチワードDMA UltraDMA
最大転送速度 最大転送速度 最大転送速度
Mode 0 3.33 MB/s 4.17 MB/s 16.7 MB/s
Mode 1 5.22 MB/s 13.3 MB/s 25.0 MB/s
Mode 2 8.33 MB/s 16.7 MB/s 33.3 MB/s
Mode 3 11.1 MB/s ----- (50.0 MB/s)
Mode 4 16.7 MB/s ----- 66.6 MB/s
Mode 5 ----- ----- 100 MB/s
Mode 6 ----- ----- 133 MB/s

Ultra DMA のモード2が、Ultra DMA33。 Ultra DMA のモード3が、Ultra DMA66 という規格ということになります。見ての通り、33、66,100というのは、転送速度をを表していますから、マザーボードのチップセットが対応しているか、サポートチップを実装していれば、Ultra DMA33 より,Ultra DMA66 の方が転送速度が速いことになります。ただし,同じ 16.7 MB/s でも,論理スピードは同じでも,規格によって,CPU使用率が異なるため,実際の転送速度は異なります。CPUの占有率が大きいのは,PIOモードで,PIO>MultiDMA>UltraDMA の順になります。
また,Ultra DMA66/100/133 には,対応した80芯の専用ケーブルが必要です。

 

マザーボードが、UltraDMA66/100 に対応していないのですが、UltraDMA66/100 のHDDは使えますか?

下位互換ですから、基本的には使う事が出来ます。
対応していないマザーボードの場合は、Ultra DMA66 のハードディスクは、UltraATA33 として動作します。
しかし、希にハードディスク以外のCD-ROMなど、ATAPIデバイスとの組み合わせで自動認識できず、HDD や CD-ROMが正常に認識されない場合も有るようです。
また、DMA項目にチェックを入れると、余計に動かなくなる可能性があります。これを外すか、BIOSで、UltraDMAの項目をAutoから、Disabledに変更します。

また、容量等が正常に認識されなかったり、動作不良を感じるようでしたら、ハードディスクメーカーのホームページ上にUltraDMA33/66モードで使用するユーティリティがあれば、それを使用すると、改善します。特に ATA100 のHDDでは,このユーティリティでの設定が必要な場合が多いです。
このユーティリティを使用すると,強制的にユーティリティで設定したモードで動作させることが可能です。
最近では,UltraDMA100や133対応の ATAカード が安価に入手可能なので,PCI スロットに余裕があれば導入するのも良いでしょう。

 

UltraDMA33や、UltraDMA66のケーブルやコネクタに違いはありますか?

コネクタは互換です。
ケーブルは、UltraDMA33 は、従来のIDEケーブル(ATAPIのCD-ROMとも同じ)を使用します。
しかし、UltraDMA66 は、従来の40芯の信号線間にグランド線を追加し、80芯となり、信号の伝送品質や効率を高めています。一つのピンに対しグランドを追加しているので、コネクタと信号自体は互換があります。従って、UltraDMA33 対応のマザーボードにUltraDMA66/100 の HDD を取り付けても、基本的には動作します。この場合、Ultra DMA33 として動作することになります。ただし,Ultra DMA100 の HDD などは,メーカーの DMAツール などを使用して,モードをDMA33に使用するように変更しないと動作が不安定になるものがあります。このサイトのTOPページにLinkがあるので,各メーカーサイトでツールを探してください。
また、UltraDMA66/100用ケーブルは、写真でもおわかりのように従来のIDEケーブルと違い、コネクタが色分けされています。ブルーのコネクタがマザーボード、黒のコネクタがマスタHDD、灰色のコネクタがスレーブHDDと決められています。

 

 

 

ハードディスクを付け替えたいです。前のハードディスクからそのまま移行できますか?

まず下準備ですが、[コントロールパネル][アプリケーションの追加と削除][起動ディスク]でWindows95のDOSモードが起動できるフロッピは作成しておきます。

新しいHDを接続して、Windows95から適宜FDISKし、FORMAT /S (システム付きフォーマット)します。
ただしMSDOS.SYSという不可視ファイルがコピーされましたら、それはエクスプローラで削除しておきます。

新しいドライブをX:とすると、
Xcopy C:\ X:\/c/d/e/f/h/i/k/y/r
というオプションつきでコピーすると、フォルダごと長いファイル名もコピーします。

新しいドライブをプライマリマスターにします。
Windows95の起動用FDから起動して、FDISK /mbr を実行します。これで新しいHDがブート可能になるようにします。(Fdiskで、アクティブにするのと同じです。)

これで、以前の環境で(Cドライブ)ブートできるようになります。

ちなみに、Windows98のXcopyオプションは以下★参考の通りです。

このうち、/A /E /H /K をつければ、すべてコピーされるでしょう。


★参考------------------------------

XCOPY 送り側 [受け側] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/W]
                                    [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L] [/H] [/R] [/T]
                                    [/U][/K] [/N]

送り側         コピーするファイル (複数可) を指定します。
受け側       新しいファイルの場所と名前を指定します。
/A             アーカイブ属性のファイルをコピーします。 属性は変更しません。
/M             アーカイブ属性のファイルをコピーします。 アーカイブ属性は解除されます。
/D:日付      指定された日付以降に変更されたファイルをコピーします。 日付を指定
                 しない場合は、送り側が受け側より新しいファイルだけがコピーされます。
/P             受け側のファイルを作成する前にプロンプトを表示します。
/S             空のディレクトリを除いて、サブディレクトリもコピーします。
/E             空のディレクトリも含めて、すべてのサブディレクトリをコピーします。
/S             /E と同じ意味です。 /T と同時に指定できます。
/W            コピーする前にキーを入力するためのプロンプトを表示します。
/C         エラーが起きてもコピーを続けます。
/I              受け側がなく、複数のファイルをコピーする場合、受け側を
                ディレクトリとしてコピーします。
/Q            コピー中にファイル名を表示しません。
/F            コピー中に受け側と送り側のパスおよびファイル名を表示します。
/L            コピーするファイルを表示します。
/H            隠しおよびシステム ファイルもコピーします。
/R            書き込み禁止ファイルも上書きします。
/T            ディレクトリだけ作成してファイルはコピーしません。
               空のディレクトリは作成されません。 /T /E を指定すると、空の
               ディレクトリも作成されます。
/U            受け側にあるファイルを更新します。
/K            属性をコピーします。 通常、書き込み禁止属性は解除されます。
/Y            確認のプロンプトを表示せずにファイルを上書きします。
/-Y          ファイルを上書きするか確認するためのプロンプトを表示します。
/N           短いファイル名を使ってコピーします。

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Type47 とか Type80 って何ですか? 同じHDDを付けたのに…。

BIOSでHDDを認識させる場合,プライマリに繋いだものは,USER設定で46、AUTO設定で47。セカンダリは全て80。MSのW98系標準IDEドライバ(含むバスマスタ)は、丁寧にHDD名を拾ってこないで接続上のType認識だけを拾ってくれていると思えばよいです。VIAドライバだとW98系でもHDD名が表示されます。
その昔、Typeは、もっと細かく決まっていました。  */ 以下参考------*/
はじめは、CHSとの対応で決められていた。このころの最大は100MB程度。HDDが多様化するに従い、CHSをBIOSにマニュアル入力するTYPE47を定義した。ID情報をBIOSに対して呼応するHDDが増えると、CHSを自動設定(AUTO)するのが一般的になった。512MB未満の時代。Type43まで。HDD容量が、512MB超となり、CHSでなくLBAを使うようになり、必然的にHDD内のID情報を使うようになった。